そうして透明な春が来る
2人でならんで廊下を歩いていると曲がり角の向こうから若松くんが歩いてくるのが見えた。
「若松、野崎見なかったか?」
「いえ 見てませんね」
「そうか あいつどこ行ったんだ」
「俺も一緒に探しますよ!」と言った
若松くんは一緒に野崎を探してくれるみたいだ。
「そういえば堀ちゃん、なんで野崎探してるの?」
「遊びに行く前に連絡事項聞いてけって あ、野崎!」
そう言うと堀ちゃんは一室へと近づいていく。
確かそこは女部屋だったはず…
「先輩、女の子だらけの所によく入ってけますね…」
「たしかに…」
「え 馴染んでませんか?」
「いや違和感すげーよ」
そう言いながら出てくる野崎を追うように千代ちゃんも廊下に出て来た。
あ、若松くんは結月に連れてかれた。
みんなで何してたの?と千代ちゃんと話しながらそのまま4人で近くの自販機の所へと移動する。
「そういえば、野崎はいつ名字と知り合ったんだ?」
ミネラルウォーターのボタンを押しながら堀ちゃんが野崎に尋ねた。
「あー、あれは確か新キャラのモデルを探していた時に 佐倉がいい人がいるって教えてくれたんですよ」
その時のことを思い出し苦笑いすると 同じことを思ったのか苦笑いした千代ちゃんと目があった。
結構前のことのように感じるが あの時からはまだそんなに経っていない。