きゅんと鳴くのは心臓です

背中は堀ちゃんの固い胸板と触れていて
腕は腰にまわされ 後ろから抱きしめられているようだ
心臓が爆発しそうなくらい早く鼓動を打っている

「えええと、堀ちゃんそろそろ離し「ったくお前は… 1人でなにフラフラしてんだよ」

離して と言おうとしたが遮られ
離されることなく項垂れるように肩へ置かれた頭
耳元で 心配させんな と言われれば
いよいよ上気せそうだ。

「堀ちゃんなんでここに…?」
「あぁ?名字が絡まれてたからだよ」

こんなに人がいる中で 私を見つけてくれたのか
私のことなんか気付いてないのかと思っていた
嬉しすぎてにやけそうになりながらも
「堀ちゃんは女の子の脚ばっか見てるのかと思ってた」と零せば

「あほか、お前のことはずっと見てたんだよ」

なんてそろそろほんとに蒸発しそうだ。



「えと、ありがとう」
「おう」
「あとね、またあそこで野崎がこっち向いて目をキラキラさせてる」
「野崎ぃ!!ヤメロ!!」

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