死にたい。
そう考える毎日だった。
ついには付き合っていた彼にも
「あんな奴だとは思わなかったよ、別れてよかった。あんな奴と付き合ってたなんて」
などと言われてしまった。
終わりだ。
もう全部終わり。
そうだ。
屋上から飛び降りてしまおう。
首を吊る勇気も、掻き切る勇気もない。
だけど、飛ぶことならできるかもしれない。
夕日が綺麗なうちに、飛び降りて死んでしまおう。
放課後、ふらふらと屋上へ向かった。
屋上の扉を開くと、そこには女子生徒と男子生徒がいた。屋上にはぽつんと一つだけベンチがあったが、ふたりはそのベンチの端と端に座っていた。恋人のような甘い雰囲気が漂っているわけではなかった。むしろ互いが互いを嫌っているようで、微妙な距離と雰囲気があった。
真っ赤な夕日の中にいるふたりはなんだかとても綺麗で、儚くて、寂しかった。だけどそんなふたりに目を奪われ、しばらく私はふたりを眺めていた。
時折揺れる女子生徒の黒髪がキラキラ光るようで、私は目が離せなかった。
それが、桜子さんとの浅い浅い運命の出会いだった。