菅田将暉のANN
「聞いてもいいことかわからんねんけど」
「はい。なんでしょう」
「すごいらしい」
「え、何が?」
「メールが。あなた宛のメールが。指輪してるって」
「指輪。あ、これ?これね最近やっと買えたの!」
「いやいつ買ったとかはええねん。俺も気にしてなかったけど『あゝ、荒野』の撮影の時からしてるよね」
「してるね。あの時のはこれとは違う指輪だけど」
「名前ちゃんと同じ指輪?」
「そうね。俺が渡した」
「なんで?」
「なんで?結婚してるから?」
「待って。そんなサラッと言ったけどいいの?」
「……あれ。言ってないっけ?」
「裕貴のマネージャーさん首振ってるわ」
「え!言ってると思ってた完全に」
「そういう驚きはいらんねん。俺も視聴者もファンも結婚してることに驚いとるからね」
「結婚したのデビュー前だから言ってないって気づかんかったわ」
「整理さして?裕貴が結婚してるのはとなりの怪物くんで俺と主演してる子で合ってる?」
「合ってる。苗字名前は俺の奥さん」
「年聞いたら誰もが嘘やん!て思わせる容姿してる苗字名前ちゃんで合ってる」
「はははっ!合ってるよ」
「デビュー前っていつ結婚したん?」
「俺が結婚できる年になって、高校卒業してから直ぐ」
「待って。お酒欲しい。いつから一緒なん?」
「小4ぐらい?ドイツから日本に来て住むことになった家が俺の実家の隣で、名前の家族が挨拶に来たときに一目惚れした」
「結婚できる年って18歳だっけ、早くない?なんで?」
「あー、恥ずいな。お互い夢あって、高校卒業したら俺は俳優、名前は声優になるために別々の学校に通うことになってたんだけど、学校とか行ってる間って何起こるかわかんないし俺も名前もお互いに誰かに取られる前に結婚しよってなりました」
「お互いにベタ惚れなん?」
「俺はベタ惚れ。名前もそうだったらいいな」
「名前ちゃんと一緒に住んでる?」
「当たり前じゃない?子供寝てからこれ聞いてるかもね」
「待って待って待って」
「はいはいはい」
「子供?」
「あ、これもか!子供います!双子!」
「初出し多すぎん?」
「見る?写真」
「見せてきとるやん。可愛いな!え、いくつよ」
「6歳になるね。もう小学生よ」
「裕貴も名前ちゃんも子持ちに見えんねんけど」
「名前はほんとに保育園とか迎えに行ったときよく年の離れたお姉さんに間違われてたよ。俺は若いパパ」
「よおバレんかったな」
「隠してはないよ。聞かれなかったしわざわざ自分たちから言うことでもないし」
「そらそうやな。今までも共演多いやん?それは?関係者知ってる?」
「お互いの事務所が伝えてないなら知らないんじゃないかな?」
「夫婦で共演するの気まずくはなかった?」
「気まずくはないし、むしろ嬉しい。子供いるし貰える仕事は全力でなんでもやるって気持ちだった」
「子供のためにね」
「俺のためでもあるけどね」
「ニュースになるな」
「多分わっちが動いてるから事務所からも何か出すんじゃないかな」
「ここに裕貴と名前ちゃん一緒にゲスト来てほしいわ」
「機会があれば是非呼んでください」
「お待ちしてます」