「さっさとドフラミンゴ倒して、迎えに行かねぇとな。」
「俺覇気の修行まじで苦手なんだけど。」
ウイの手紙のおかげでクルー達の士気も上がったようだった。
己の気や周りの気配を掴む覇気の修行が得意ではないというペンギン。
まあ騒がしいこいつはそうだろうなとは思う。
ただ、ウイと一緒に過ごした1年で
こいつに対する印象は大分変わった。
「なんかさっきのだけで一通り言いたそうな事書いてあった気がするけど。こっちに何書いたんだろ。」
「悪口じゃね?ベポはキモいとかうざいとか言い過ぎだと思いますーって。」
個人宛の手紙で顔を仰ぎながら適当な事を言うペンギンに対して、ウイはドMだからそれも喜んでるもんとペポが眉を寄せる。
ペンギンが基本的にふざけたヤツであることは今も変わらない。
戦術も、指揮を取るのも技術的にまだまだだ。
というよりも
こいつにはそれをしようという意思がまずない。
俺やシャチが自分を上手く使うだろうという意識が
こいつの能力の成長を妨げている。
実際、ステラの件やその後のこいつの行動を見ている限り
その気になれば頭を捻って思惑通りに事を進められる能力は結構あると思う。
「ペンギン。ちょっと良いか。」
「なに?これ読んでからじゃダメ?」
返事を待たずにウイからの個人宛の手紙を読み出すペンギン。
急ぐ用ではないものの、やはりこいつは基本的にマイペースだ。
今後航海を続けていけば
海賊団としての戦闘力の底上げを図る為にもクルーは増えていくだろう。
人数が増えれば
俺が一人で全員を管理するのも難しい。
この中から
自分の補佐的な立場を任せるヤツを選らばなければならない。
所々鼻で笑いながらウイの手紙を読んでいるペンギンに目を向ける。
それを任せるなら
一番年長者だと言うことを抜きにしても
この男が適任だろう。
【シャチへ
1年とちょっと、たくさん私の面倒を見てくれてありがとう!
文句を言いながらも私の我儘を聞いてくれるのが嬉しくて、随分甘えてしまったなと思います。
どうせ本気で怒られないって分かってて、冗談混じりで怒ってくるシャチに怒られるのが楽しくて
随分無双したなって、反省してなくもないです。】
本当だよ。全く。
【お店のお姉さんは面倒臭いから夜だけで良いって言ってるくせに、誰よりも面倒臭い私のことは気にかけてくれるのが
本当に本当に嬉しかったです。】
敢えて言わなくても、伝わってたみてぇだな。
【シャチの優しさに散々甘えておいて私が言うなって感じだけど
シャチは実は周りに気を遣っちゃう人で、仲間の気持ちを考えすぎてしまう分
シャチが本当に参ってしまったりした時のことが私は心配です。】
やっぱりウイは少し俺と似た所があると思う。
気を遣ってしまいすぎて
でもそれを周りに悟られたくない。
同類だからこそ
それがお互いに分かるんだろう。
【ハートの海賊団の皆は色んな意味で破天荒だから、シャチも気が休まらないとは思います。
でもシャチもたまには我儘言ったり、甘えたりして欲しいなって。
私も、皆もだと思うけど
照れて普段は言わないだけでシャチには本当に感謝してます。】
一番破天荒で、一番気を遣い過ぎるお前が
どの面下げてそれを言うんだ。
自分の性格は損な役回りだと思う。
個性の強すぎるウイやキャプテン達が飄々としている中で
それに振り回されて、肝を冷やす自分は
面白みのない人間だなと、実はコンプレックスだったりもする。
でもそれを有難いと思ってくれている事は
それも自分の個性なんだって、好きになれない自分を認めて貰えた気がした。
【シャチが我儘言いたい時や辛い時は、こっそり私に教えて下さい。
近くに居れば会いに行くし、徹夜ででんでんむしだって付き合うよ!
実は頼りになる妹が居るってことを、絶対忘れないでね。
本当に今までありがとう!これからも妹の面倒ちゃんと見るんだよ!!
シャチ大好き!! ウイより】
結局それかよ。全く。
でも
余り知られたくない本当の自分の姿を分かった上で
甘えて、懐いてくれる存在は
それでも俺を好きだと言ってくれることは
心強いもんだな。
【ベポへ
ベポには本当に本当に感謝してます。
私の面倒臭さに気付いてくれて
助けてくれて
ダメな私も認めてくれて
いつも話を聞いてくれて
本当に本当に本当にありがとう!
そんなベポが居てくれるっていう事が、心強かったです。】
へぇ。
【ベポは実はローよりも頑固で、自分の信念を持ってる人だなって思います。】
あそこまでは捻くれてないよ。流石に。
【ベポが言う事はいつも筋が通っていて、
誰が泣こうが喚こうが怒ろうが、絶対それを曲げないよね。
普通絶対言いにくいよ?っていうこともしれっと言っちゃうし。】
それを信念だとか頑固って言うならそうかもしれない。
気付かなかったかも。
【優しくて信念のある頑固なベポが
私のアカン話に毒を吐きつつも仕方ないなって聞いてくれることは
私ダメでも良いんだって
どんな私でもベポは好きで居てくれるんだって
そう思えて、それが信じられて、嬉しかった。】
俺も、他の人には言わない話を俺にだけしてくれることも
どんなに酷いこと言っても
懲りずにまた話しに来てくれるっていうことも
凄く嬉しくて心強かったよ。
【私、皆とお別れした後やりたいことが出来たの。
やらなきゃいけないことかな?
でも、そう思えたのもベポのおかげ。
あの秘密を私が知らなければ、多分私はそう思えなかった。
頑張る前に、へこたれちゃってたと思う。】
ウイ。
秘密のこと伏せたいがあまり具体的な事書かないように気を付けたんだろうけど
やりたいことも分からなければ
指事語が多すぎて何言いたいか意味わかんないよ。
バカでしょ。本当に。
【とりあえずまとめるとね、私ベポと出会えて良かった。
ベポのこと大好きになれて、ベポに大好きになって貰って
ベポと親友になれて本当に良かった!!
暫く離れちゃうけど、遠くに居ても
同じ海の上にベポのことを大好きで仕方ない私が居るってことを忘れないでね。
本当に、今までありがとう。これからもよろしくね。
ウイより】
あの秘密って伏せた癖に
暫くって、また戻ってくるように捉えられる表現使うのは良いの?
書き直し過ぎて内容劣化したんじゃないの、これ。
でも
ウイが俺のこと凄い好きなのはちゃんと伝わったよ。
待っててね。捻くれ者。
【ペンギンへ
ペンギンは、私が今まで見た人類の中で
一番ふざけてて、一番適当で、一番面倒臭がりで、一番マイペースで、】
なんだよ。
やっぱり悪口じゃねぇか。
【一番スマートに気を遣えて、一番優しくて、一番大人だって思います。
ペンギンはあざとい程に然り気無く格好いいとこ持ってくよね。
調子に乗るから直接は絶対言わないけど
尊敬してます。】
尊敬、ね。
誉められて喜べば良いのか
俺が欲しい感情とズレてる所にへこめばいいのか
正直微妙だ。
【ペンギンと居るとね、いつも楽しかった。
私と同じテンションか、それ以上ではしゃいでるペンギンが隣に居ると
それだけで数倍楽しく感じるんだ。】
それは俺も一緒。
【最初は私たち、似た者同士なのかなって思ってたんだけど
ペンギン先生は私が思ってたより強くて大人で哲学者でした。
ペンギンの考え方好きだし、凄いなって思うし
私もそういう風に考えられるようになりたいって思ってます。】
哲学って何。
俺ウイに哲学とか考え方とかそんな話したっけ。
ウイちゃんは何の話をしてるの一体。
【ニシキでは、本当に本当にお世話になりました。
助けて貰いすぎて申し訳ないなって今でも思うんだけど
あれがなければペンギンの事を今でもただのアホだと思ってたと思うので。
図々しいかもだけど、色んな意味で助けて貰えて良かったです。ありがとう!】
俺もそれは良かったって思ってる。
あの時傍に居れたのが俺で良かった。
ウイへの気持ちに歯止めが効かなくなり出したのも、
きっとあれからだ。
叶わないって知ってても
これを否定する気にはとてもなれない。
【私も、ペンギンには幸せになって欲しいって思ってるよ。
一緒だね。
受けた恩は必ず返すから!!楽しみに待っててね。
今まで本当にありがとう!
ペンギン大好き!! ウイより】
あー。アレか。
これ書いた時、アイツの中じゃ俺はもうウイのこと好きじゃなくなってる設定か。
一緒でもなければ
返ってくるらしい恩も
大好きに込められた意味も
どうせ俺の欲しいものではないんだろう。
さて。
どうすっかな。
【ペンギンへ
ペンギンは、私が今まで見た人類の中で
一番ふざけてて、一番適当で、一番面倒臭がりで、一番マイペースで、】
なんだよ。
やっぱり悪口じゃねぇか。
【一番スマートに気を遣えて、一番優しくて、一番大人だって思います。
ペンギンはあざとい程に然り気無く格好いいとこ持ってくよね。
調子に乗るから直接は絶対言わないけど
尊敬してます。】
尊敬、ね。
誉められて喜べば良いのか
俺が欲しい感情とズレてる所にへこめばいいのか
正直微妙だ。
【ペンギンと居るとね、いつも楽しかった。
私と同じテンションか、それ以上ではしゃいでるペンギンが隣に居ると
それだけで数倍楽しく感じるんだ。】
それは俺も一緒。
【最初は私たち、似た者同士なのかなって思ってたんだけど
ペンギン先生は私が思ってたより強くて大人で哲学者でした。
ペンギンの考え方好きだし、凄いなって思うし
私もそういう風に考えられるようになりたいって思ってます。】
哲学って何。
俺ウイに哲学とか考え方とかそんな話したっけ。
ウイちゃんは何の話をしてるの一体。
【ニシキでは、本当に本当にお世話になりました。
助けて貰いすぎて申し訳ないなって今でも思うんだけど
あれがなければペンギンの事を今でもただのアホだと思ってたと思うので。
図々しいかもだけど、色んな意味で助けて貰えて良かったです。ありがとう!】
俺もそれは良かったって思ってる。
あの時傍に居れたのが俺で良かった。
ウイへの気持ちに歯止めが効かなくなり出したのも、
きっとあれからだ。
叶わないって知ってても
これを否定する気にはとてもなれない。
【私も、ペンギンには幸せになって欲しいって思ってるよ。
一緒だね。
受けた恩は必ず返すから!!楽しみに待っててね。
今まで本当にありがとう!
ペンギン大好き!! ウイより】
あー。アレか。
これ書いた時、アイツの中じゃ俺はもうウイのこと好きじゃなくなってる設定か。
一緒でもなければ
返ってくるらしい恩も
大好きに込められた意味も
どうせ俺の欲しいものではないんだろう。
さて。
どうすっかな。
【ローへ
ローに初めて会った時、愛想もノリも感じも悪い人だなって思いました。
あんなに社交的でノリノリな皆とずっと一緒に居て
そんな皆に何だかんだで慕われてるローが
どんな人なのかなって。
私にも心開いてくれないかなって、思ってたのを覚えてます。】
初めて会った頃のウイは
何を考えているのか読めなかった。
何も考えていなそうな
人間臭さを全く感じさせなかったお前は
あの時、そんな事を考えていたのか。
【ずっと私の事を疑いの目で見張ってて、この人私が皆に何かしないか心配なんだろうなって思ったら
無愛想で分かりにくいけど、慕われるだけあるなって。
凄く仲間想いな人なんだろうなって思いました。
どんどん隈が濃くなるローに、この人夜も寝ないで私のこと見張ってるんじゃないかって
のうのうと寝てるのがなんだか申し訳ないなとか
皆の大事なキャプテンが、私のせいで倒れちゃったらどうしようとか
色々と思い悩んだものです。】
そういえばそんな事を言っていた。
警戒していたのは事実であるものの
隈の件はウイの集めていた本に没頭しすぎて、睡眠時間が少なくなった。
ただそれだけだ。
疑われている事を不快だと言うのではなく、俺の体が心配だから見張るのをやめろと言うお前には
随分驚かされた。
【少しずつだけど、ローが私にも気を許してくれるようになって
私にも少しだけ、優しい顔をしてくれることが増えたのが嬉しかったのを覚えてます。
あまりローのことを知らない人には分からないんだろうなっていう
微妙な変化に気付けるようになったのも嬉しかったです。】
感情を表に出さないように心掛けてはいるものの
割と早い段階からお前は
俺の言いたい事を言葉にしなくても理解していた気がする。
【仲間に誘ってくれたのも、断っても諦めないでいてくれたのも
本当は凄く嬉しかった。
賞金首になっちゃって、私と一緒に居たら危ないのに
それなのに守ってくれるって言ってくれたのも
本当に嬉しかったです。】
結局お前は仲間にもならず
守られもしなかったけどな。
仲間になれと言えば困ったような顔をして
守ってやると言えばそれを拒絶してたお前は
本当に本心を表に出せない
面倒なやつだった。