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「…なんか今日帰ってくるの遅くない?」
「本当はこの時間帯が普通なんじゃ」
「そーなの?…どこの女んとこ行ってるんだか」
「違う、部活じゃ部活」
ボソッと言ったつもりが聞こえてたみたい。てゆうか、部活?意外。てっきり帰宅部だと思ってた。私?もちろん帰宅部です。
「そもそも最近女とはなんもない」
まあ、確かに女の人の影は見えなくなった。なんでだろ、本命でもできたのかな?遊ばなくなったのはいいことだと思うけど。
「むしろ普通でしょ」
「ん?」
「いや、こっちの話」
部活に行ってちゃんと活動してると思うとなんか意外にもちゃんとしてるのかなって思う。
「てか、学校どこなの?」
ずっと気になってた。
「神奈川の立海大付属」
「立海?」
立海と言えば東京でもなかなか有名な私立校。氷帝とまでは行かないけど結構大きかったはず。
「神奈川とか大変だね」
「まあな」
こうして部活で疲れて帰ってきて、家に着いたら一人とか、寂しくないのかな。まあ前までは女の人がいたみたいだけどさ。今はいないらしいし。何回も言うけどこれが普通だと私は思うんだけどね。
「なんか寂しくない?」
「?」
「や、私は寂しい時があるからさ…家に着いて一人だと」
「あー…確かにな」
「ご飯とかどうしてるの?」
「飯か…一人暮らししてからは、ちゃんと食ったことはあまりないの」
やっぱり。仁王も料理しなそう。できるけどしなそう。必要最低限の動きしかできなそう。
「……」
ご飯ねえ……
「今日、私作ろうか?」
「え?」
「あ…自分のご飯のついでにとか思っただけで」
いきなり何言っちゃったんだろ。お節介過ぎるよね、世話やきのおばさんだよこれじゃあ。
「あ、なんて言うか…あの…嫌ならいいん…
「作って」
「え?」
「作って欲しい」
「…分かった」
勢いで言ってしまったため変に思われたかと不安になり撤回しようとしたらまさかのお返事がきた。ほんの少しはにかみながら素直に作って欲しいと言った仁王が凄く可愛く見えてしまった。
「じゃあ、できたら持ってくね」
「…こっちで作ってくれんのか?」
「えーと…」
「一緒に食べてくれるじゃろ?」
「……う、ん」
半ば強制的に仁王の家で夕ご飯を作る事に。しかも一緒に食べてって…。
「材料とかうちの冷蔵庫の使って」
「ありがと」
でも別に嫌な気持ちにはならなかった。
「じゃ、ちょっとしたら行くよ」
「おぉ」
一旦自分に家に入り着替える事にした。材料や料理に使うものは仁王の家にあるものを使っていいらしいので最低限のものしかまとめなかった。
「仁王の家とか始めて入るわ…」
当たり前だけど。ちょっと興味あるとか柄にもなくワクワクしてる自分が少し気持ち悪い。
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