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「皆してさ…酷い」



あれから学校が終わり、今はシェリーと駅に向かっている。駅前のショッピングモールにいつも行っているドーナツ屋さんがあるんだけど駅に向かうには必然的に氷帝学園がある方に歩いていかなければならない為、今は氷帝の塀沿いに二人で歩いている。そして時折塀の向こうから悲鳴(?)が聞こえるのは気のせいって事にしておこうじゃないか。



「久しぶりだね、こうやって二人で放課後に街に行くの」

「少しは落ち着いたの?」

「うん!あ、また家遊びに来てよ、マンションだけどさ」

「行くー!」



シェリー美人だからな…。あの変態に捕まるのだけは避けよう。うん。私が見張りながら部屋に入れるし。





「あ、電話来た…ちょっといい?」

「うん」

「もしもし…うそ?!…うん……わかった…」


電話を切って神妙な面持ちのシェリー。


「…どうしたの」

「ごめん名前…弟がサッカーやってたら怪我したらしくてさ…骨にひび入ったって」

「え!?」

「お母さん迎えに行くまで時間かかるから先に行ってって…」

「行きなよ!」

「本当にごめんね!埋め合わせ絶対するから!」

「大丈夫大丈夫!早く!」



どうやらシェリーの弟君を病院に連れて行かなければならないらしい。大丈夫かな…シェリーがいなくなって一人トボトボと歩いていた。今から一人でドーナツ食べるのもなあ…ぼっちドーナツ……寂しい…。



「ん?…あ」




塀沿いに歩いていたら正門前まで着いた。


「「「キャー!!!」」」
「「「氷帝!氷帝!」」」



「すっごいな…悲鳴の正体これか」



いつしか見た蟻の大群が砂糖菓子に群がるような光景がグラウンドの奥にちらっと見えた。あそこで何やってんだろとか思ったけど、テニスの試合だよね。って事は、



「跡部ってテニス部?」

「アーン?」





「…は?!」





120216



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勝ち気なエリオット