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「………」


はい。苗字名前大人しくコート近くのベンチに座っております。とりあえず座ってろと跡部様に無理やり座らされました。こんな日差し強い中座ってられるか!とか思ったけれど、さすが氷帝学園。ベンチは屋根のあるところでしかもなんかグラスにジュースそそがれてるんですけど怖い。


「そんな優遇いいから…帰りたい…」


そんな私のつぶやきはフェンスをぐるっと取り囲む女の子の黄色い声にかき消されましたとさ。




「あー…帰りたーい。シェリー…あ、弟君大丈夫かな…はぁ」












屋根もあり、少し風も吹いてきて眠気が襲ってきた私はそのまま眠ってしまった。





「ん…」
「おい」
「……あー…終わっ、た…?」
「ついて来い」
「わっ…ま、待って!」



どうやら練習試合が終わるまで寝てしまったらしく、みんな片づけをしている所だった。応援に来ていた観客達もまばらになってきていた。そんな中、跡部に引っ張り起こされ、ついて来いと言われどんどん先に行ってしまった。








「あそこで待ってろ」
「なに?」
「部室にいろ」
「は、はぁ」



部室?何処に部室あるのかな?跡部が指さした方をみてもそんな物はない。あるのは教室二つ分くらいはある建物。部室にしてはちょっと大きくないか?


「えー、何処部室。…てか帰りたいのに」
「名前ちゃん」
「…あ」


名前を呼ばれ振り返れば、仁王がいた。


「お疲れ様ー」
「おー、ありがとさん」
「帰りたいんだけど」
「ここで何しとー?」
「んー?なんか跡部が部室で待ってろとか言っててさ、でも部室わかんなくてさ、それよりも私は帰りたくてさ…帰っていいかな?」


仁王を見れば苦笑いだ


「部室の場所ちゃんと教えてほしい。てか人様の部室に入るとかあんまよくない気がする」
「てか…」
「ん?」
「部室これじゃよ」








まじか。




仁王が指した方向にあるのは、教室二つはあるかと思われるでかい建物。外から見ても部室なんてわからないです。ふつう…部室って、もっと、こう、○○部みたいのが書いてあってさ、運動部ならなんか荒れた感じでさ…

何もかもが世間離れしてるよね、氷帝って…


「部室の中で待ってればよかったのによ」

「いやいや、勝手に入れないしこんな部室」


しばらくすると跡部がやって来た。


「さて、名前ちゃん。跡部も来たことじゃし帰るかの」

「何言ってやがる。こいつは俺と帰るんだぜ?」



何言ってんのこの人たち。てか、一人で帰れるし。跡部も待ってろって言ったから何かと思えば一緒に帰るだなんて。



「てか、私1人で帰れるよ?」

「「………」」

「え、何」


なんか黙りこまれてしまった…


「そういう事じゃねぇよ」

「?」

「……とりあえず車出してやる」



わ!そうじゃん、跡部と帰るなら車で送ってもらえるじゃん。


「よかったね仁王、送ってもらえるって!」

「………」

「え?」


何をポカンとしてるのだろう


「くく…本当名前ちゃんは面白いの。まあ、今日はよか。また今度の機会に……」

「ずいぶんと引き際がいいじゃねぇか」

「…まあ、いつでも俺にはチャンスがあるからの〜」

「…あんま余裕こいてると痛い目みるぜ?」

「怖い怖い…」


なんか…よく意味がわからない。結局仁王は1人で帰っていった。



「変なの」





1201112



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勝ち気なエリオット