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「名前ー!」

「シェリー?どしたの」

「昨日はごめんねホントに」

「大丈夫だよ!むしろ弟くん大丈夫なの?」

「松葉杖になっちゃったんだけどね…」

「そっか…」

「でも一ヶ月くらいで治るみたいだからね」

「お大事にね!」

「ありがとう!それでさ、明日また改めてドーナツ食べに行かない?」

「明日かあ…」


明日…。うん。明日ね…昨日本当にノリで、というか勢いというか…。なんで了承してしまったのでしょう。


「えーと…知り合いの家に呼ばれちゃってさ…だから…」

「そっかぁ…先約があるならしょうがないね!」

「や、私はシェリーとドーナツ食べに行きたい!」

「いやいやいや、そっちの約束あるならいかなきゃ!またいつでも食べに行けるでしょー?」

「でもシェリー家遠いから…なかなか行けないじゃん…」

「大丈夫、時間作るって」

「……ごめんね」

「だーいじょーぶー!」


シェリーとドーナツ食べたかった。ぐぬぬ…。そもそもこうなった事には色々あってだね……




_______....



跡部の車の中での事…


「お前明日暇か?」

「明日?学校行ってますけど…」

「そんなの分かってんだよ。放課後の話だ」

「…何で…」

「家に来い」

家…家?え…家って跡部の家だよね?

「……」

「なんだよ」

「いや、だって、ね…」

「ま、決まりだな。お前暇だろ?どうせ」

「ちょっと!」




_______.....




なんていうか半ば無理やり決められてしまった。断ればよかったものの送ってもらっているし、運転手さんもいる手前断れなかった。でもよく考えたら断る理由も特に無い事に気付く…。それにあの跡部家の家とか!もうやばそう、なんかやばそうじゃないですか。












シェリーとのドーナツを諦めて自分の家の方面へ歩き出す。





毎回思うのだ。この人は本当にタイミングがいいのか悪いのか分からない。


「……どうも」

「おおー、名前ちゃんに会えるなんてラッキーじゃ」

「ラッキーですね」

「相変わらず冷たいのう」

「今日は部活ないの?」

「うん。後輩に飯誘われたが断った」

「かわいそー」

「しょうがないしょうがない、疲れてたんじゃよ」


そういう仁王の顔は確かに疲労が見えていた。まぁ神奈川まで毎日通ってて部活やってるんだもんね…部活ない日くらい休みたいよね。


「んじゃー」

「?…どこいくんじゃ?」

「えーっと……ここ」







どこと聞かれて私は指をさすしかなかった。






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勝ち気なエリオット