29あれからあまり雨も強くなることもなく無事にマンションに着いた。三橋くんは家からまだ遠いから本当に申し訳なかったな…。
「ありがとう三橋君」
「いいよ。雨かかってなかった?大丈夫?」
「うん!」
紳士だなー。いじわるしてきたり優しかったり。こういう所に女の子は惚れちゃうんだろうな〜。王子!さすがです!
「それならよかった。苗字が風邪ひいても困るしな」
「大丈夫だって!」
「バカは風邪ひかねえもんな」
「こらこら」
やっぱりSっ気あるよこの人。
「まー…苗字風邪ひいたら俺がお見舞い行ってやるよ」
「う、うん…」
急に顔を近づけてきた三橋君…。ち、近いよ…
「そしたらさ…俺が看病してやってもいいけど?」
「っ……」
色っぽいって言ったらあれだけどものすごい艶のある声と表情で言ってきた三橋君…。なにこれ!なんか王子って言われるのわかる気がする…。
あまりにも衝撃的で声がでなかった。多分今顔真っ赤なんだろうな…。近所の変態どもで耐性ついてたと思ったのにな…。普段じゃれたりしてるだけの三橋君がこんな一面見せてくると、もう、どうしていいかわかんない。
「み、三橋君…」
「ん?」
「ちか、い、よ…」
「そーかなー?」
とぼけながら更に近づいてくる顔。顔が綺麗すぎて直視できない!
「なんで顔反らすの?苗字ー」
わっ…!やばいやばい!近いって、こ、これって、キ…
「名前ちゃーん?何しとー?」
こ、この声…
「に、仁王っ…」
三橋君も私も声の主の方を向く。
「ん?誰じゃ、そいつ」
「と、友達!」
「ふーん…」
「み、三橋君ありがとね!こんな所までごめんね」
「お前傘忘れたんか?クク…アホやのー」
「うっさい!」
「ははっ…やっぱアホなんだな苗字は」
「三橋君まで…」
「わりぃって。じゃーな!」
ポンポンと頭に手を乗せた後三橋君は帰っていった。さっきの表情とは打って変わっていつもの三橋君だった。
「ところでさっき何してたんじゃ?」
「な、なんもしてない!」
「ほー、顔真っ赤じゃ。怪しいの」
「うーるーさーいー!」
「さっきあいつがやろうとしてた事俺がしてやろうか?」
「は、は?」
グッ
「キスじゃろ?」
目の前には仁王のどアップ
「ば、バカっ…そんなわけないでしょ?!」
ちょ、ちょっとそんな気もしっちゃったけど、ありえない!三橋君が私にするとかない!うん。
「どうかのー」
「あんたじゃないんだから!三橋君はそんな事しないもん!」
「ふーん…」
120520
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三橋君のターン!(笑)
久しぶりに三橋君と絡ませてみました。
三橋君はこれで跡部と仁王の両方に接触たわけです。
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