34「いやいやいやいやいや。それ三橋君の見間違いだから、うん。見間違い」
「否定しすぎじゃね」
いや、だってないでしょ!絶対ない!!なんで?!は?!
「やっぱ暑いからさ…三橋君頭やられちゃったんだよ」
「おい」
「…っつ〜!」
ゴツンされた。
「見間違いかもとは言ったけど、あんな派手な銀髪なんてそういないからな」
「なんでいんの」
「俺が知るかよ…」
折角の休日まであいつに会いたくない…。
「早く戻ろう…」
「おっ…急に歩き出すなって!」
今度は私が三橋君の腕を掴んで歩き出した。なんとなく周りからの視線があるけど気にしない。イケメンを連れてあるくのは気が引けるけども…。
「あ、帰ってきた」
「遅かったね」
「苗字ナンパされてた」
「は?!名前ほんと?!」
「え、されてないよ」
「お前…」
「あのお兄さん達の事?」
「おう」
「あれ違うでしょ」
「まー、お前が違うってんならそうなんじゃねぇの〜」
なんで拗ねるの三橋君…。
「ほらー、気を付けてって言ったのに。私もついて行けばよかったわね」
「やめとけって瀬林、お前見た目だけはいいんだからお前もナンパされるぞ」
「え?何?古川は海に沈めて欲しいの?」
シェリーの目が笑ってない…
「私だって帰ってくるとき大変だったんだよ」
「何が」
「ビーチにいる女の子の視線が…」
「は?」
「名前ちゃんわかるよ〜」
「三橋君かっこいいもんね!」
三橋君は自分ではわかってなかったみたいだけど女の子達は賛同してくれた。女の人達みんな三橋君のこと見てたもん…。それに今気づいたけど…身体とか結構がっしりしてて男の人って感じ…目のやり場に困る…。シェリーと並んだら二人ともモデルみたい。
「はぁ〜」
なんか無意識にため息をついてしまった。劣等感とやるせなさに包まれた。切ない!
「名前!海行こう!」
「うん!」
まあ今更そんな事考えてもって感じなんで海を楽しみたい…。
130606
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勝ち気なエリオット