35「ふー…ちょっと休も…」
「私ちょっとトイレ行ってくるわ。ついでにお昼買ってこようか?何食べる?」
「かき氷!」
「…お昼ご飯だよ?」
「うん!」
「わかったわかった」
しばらく海で遊んでいたので結構体力を消費した。荷物番の子にはお昼食べてきていいよって言って、私はまた荷物番することにした。古川君がちゃんとビーチパラソル持ってきてくれたから日差しも防げる!でも暑いっちゃ暑い事に変わりはない。
「あっついい!!!!」
もうやけくそに叫んでやった。暑すぎる。
「ひっ…!」
な、何?!
いきなり首に冷たいものを感じた。ハッとして首元をみると色の白い手が回されていた。
「誰?!」
ぐるんって効果音が付きそうなくらいの勢いで振り返ると
「よー」
「うげえええ!!」
「なんじゃその声は」
「なんでいんの?!は?!」
に、仁王…三橋君のホントだったんだ…
「なんじゃー、そんな嫌そうな顔せんでも」
「嫌なんだからしょうがないじゃん」
「相変わらず酷いの」
絡んでくるな…なぜここにいる!
「ていうか、う、で、を、は、な、せ!」
いまだに首に回っていた仁王の腕を振り払った。
「えー」
「えーじゃない!」
「名前ちゃんの事もっと触りたいなり〜」
「バカ…てか、なんでそんな手冷たいの!」
「気持ちええじゃろー?」
「びっくりしたんだけど!って、ちょ!」
またもや首に触ってきた
「や、めっ…」
「いやじゃ」
夏だからか海だからか何故かは分からないがいつもよりお触りが激しい気がする…
「ば…っか!離せって言ってんでしょ!?」
「うおっ」
必至で仁王を振り払った。
「いい加減にして!…っ」
思わず振り向いたらすぐ近くに仁王…
「…っ」
「?」
ここは海なわけで…
という事は大体の人は水着なわけで…
勿論仁王も水着なわけで…
「なんじゃ、俺の身体見て…」
いつもの様にいやらしくにやりと笑う仁王。くっ…目のやり場に…
だあああああ私がなんで仁王ごときにドキドキしなきゃいけないの!
「な、なんでもないから!早くどいて!」
「え!あれって仁王君?!」
「うっそ!どこ」
お昼ご飯を終えたのだろうか女の子達が戻ってきた
「立海大の仁王君ですよね?!」
「あー、そうじゃよ」
「なんでいるんですか…っ?!」
「合宿に来てての…」
合宿か…て、そんなの私の知ったことじゃない。仁王が女の子に話しかけられたので隙ができ、その瞬間に仁王から離れた。
「じゃ、じゃあ荷物番お願いね!」
女の子と仁王を後にしてすぐさまその場から逃げた。
130607
もくじ
← →
勝ち気なエリオット