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「……」



さっきからエレベーターには沈黙が続く。高層のホテルなのに途中で他の人が乗ってくることもなくただただ上り続けるエレベーター。私はというと三橋君の横に隠れて隅で大人しくしてます。そんな沈黙を破ったのは三橋君だった。



「あー…え、っと、お前さ、こないだ会った?」

「おー、そんな気もするの」




待ってー{emj_ip_0792}三橋君何話しかけちゃってるの?!このまま沈黙を続けて、まあ気まずいのは置いといて…何事もなく目的の階へ行くという計画は脆くも崩れ去ったのであった…。




「すごい偶然だな」

「おお、そうじゃな」



いいんだよ三橋君こんな奴の為にわざわざ話題作ろうとしなくて。



「ん?そいつは…」

「…わざとらしい」

「はぁ…お前ら知り合いだろ?」

「か・お・み・し・り!」

「なんじゃそれ、どう違うんじゃ」

「……」




三橋君の横脇の服を掴みながら顔だけを出して話していたら、私がいる方とは反対側にいた仁王がヒョイっと顔を私の前に出してきた。



「な、何」

「楽しみじゃのー」

「はあ?」

「クク…合宿がじゃよ」



そう言った後目的の階に着いたのか、エレベーターのドアが開き手をヒラヒラと振りながら降りて行った仁王。毎回毎回発言が意味深すぎる。




「何、なんかあったの?」

「ないけど…」

「なんか邪険に扱いすぎじゃね?」

「三橋君はあいつの危険度を知らないだけだよ」

「危険度?」




何それ?と指を顎に添え首をかしげながら考え込む三橋君。なにやらまた事件が起きそうな予感。






130623



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勝ち気なエリオット