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「……やっぱり会ったね…」
「まあ同じホテルに泊まるってんだから会う可能性はなくねえからな」
昼間とは打って変わって控えめな発言をする跡部。
目的もなく二人で歩き出す。
「お前あんなとこで何うろうろしてんだよ」
「……」
なんて言おうか。迷子なんて恥ずかしくて言えないし。
「迷子とかじゃねえだろうな」
「…」
図星過ぎてなにも言えない。はぁ〜と大きくため息をつく跡部。呆れているのが分かる。またバカにされそう。
「オラ、お前の部屋探すぞ」
「わっ…!」
イヤミたっぷりな言葉を言われると思い身構えていたら急に腕をグイッとひっぱられ跡部の横に並ばされた。
「歩くの遅えんだよ。行くぞ」
いつもと全然違う跡部にもの凄いびっくりして跡部のことをじーっとみてしまった。
「なんだよ」
「な、んでも、無いです…」
フッて笑った跡部があまりにも様になっていて柄にもなくカッコイイなんて思ってしまった。今日の跡部なんなの…ズルすぎる…。それまで跡部の顔を見ていたけど急に恥ずかしくなりフイッと顔をそらした。顔赤いのばれませんように。
「跡部は何であそこを通りかかったの?」
ふと疑問に思った。
「この辺一帯はテニス部が泊まってる部屋なんだよ。浴場もジムも近くて選手たちにとってもいろいろと効率がいいからな。予め部屋をとっておいた」
「取っておいたって…そんなんことできるの」
「このホテルは親父が経営してるからな。合宿の時はいつも頼んであんだよ」
「うっそ」
金持ちってこと忘れてた〜…
「?」
「わ、びっくりした」
跡部と廊下を歩いていると一つの部屋のドアが開いた。
130707
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