05
あぁ、やっぱり宇田さんに話を聞いとけばよかった。なんて今更ながら後悔するのだった。
ほんの数分前....
私は最後にもう片方のお隣りさんに挨拶するべくインターホンを押した。
「…?」
返事がない。
「外出中…かな?」
でも外に置いとくわけにもいかないし、第一直接挨拶しないと失礼だよね。
「んー」
どうしたものかと思い、また明日学校から帰ってきてから行く事にして、引き換えそうとした。
「え…?」
部屋の中から物音がした。なんだやっぱりいるじゃん。居留守使うなんてどういう訳?よっぽどしつこいセールスの被害にでもあった事があるのだろうか…なんて思いながらインターホンをもう一度押そうとした時だ。
「わっ…!」
勢いよくドアが開いた。
「あ、あの先日隣に…」
びっくりしてつむってしまった目をゆっくり開くと、
「ん…なんじゃ?」
「なっ……」
そこにいたのは上半身裸でズボンを腰ばき(パンツ見えてるし…)にした眉目の整ったお兄さんが立っていた。
「せーっかく、いいとこだったんに…」
「イイトコ……?」
「雅治ぅ〜?」
部屋の奥から甘ったるい女の人の声が聞こえてきた。その女の人の喋り方と目の前のお兄さんとその発言になんとなく想像のついた私は顔を真っ赤にさせて、
「こ、こここ、これからよろしくお願いししし、します…っ!」
挨拶の品を無理矢理押し付けてダッシュ(と言ってもすぐ隣)で自分の部屋に帰った。
「あーー…もう!何なの?まだ夕方だしね!」
あー、……こういう事か宇田さんが言ってたのは…。
と、冒頭に戻る訳です。ため息しかでてこない。もう嫌…既に引っ越ししたい。
「雅治ー??どうしたのぉー?」
「ククッ…何でもなか…」
110912
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勝ち気なエリオット