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「あれ、名前どこ行ってたの?」

「三橋君と海行ってた」


シェリーに聞かれたけど勿論小声で答えた。クラスの女の子に質問攻めにあいかねない。



「あ、そういえば。立海大の仁王君?がなんか探してたけど」

「え、仁王?!え、なんで」

「知らないけど…戻ってきたら俺が探してたって言っといてー、って」



なになになに。怖いんだけど…。









………



「また迷子になるとか絶対やだ」


今私はどこにいるかといいますと…
立海大のテニス部員の方々が泊まってるらしい部屋の辺りをうろついています。なぜか仁王に呼び出された私。本当は行きたくなかった。行きたくなかったけどもどうせ帰ったら家は隣。何か言われるにきまってる。それなら始めから大人しく従おうと思ったが故の選択なのである。



「名前ちゃーん」

「!」



後ろから間延びした聞き覚えのある声が聞こえたから振り向いたら案の定銀髪の奴が


「何の用…呼び出したりなんかして。そっちは合宿じゃん…私は友達と遊びに来てるから極力関わりたくないんだけどなー」

「同じホテルに泊まってるのもなんかの縁じゃろ?少し話さんか?ていうか、話したがってる奴がおっての」

「?」


仁王が呼び出したのはその話したがってる人がいるから?誰?まったく見当がつかないんだけど…。


「まあ、とりあえずロビー行くぜよ」

「う、うん」







「あ、どもっす!」

「あ、君!」



仁王とホテルのロビーに行けばそこにいたのは昼間みたもじゃもじゃ頭の男の子だった。立海テニス部員の子っていうのはなんとなく知ってたけど…なんでまたこの子が。



「えーっと、お姉さん?てさ」

「ん?」

「仁王先輩の彼女なんすか?!」

「は?!え?」



何を急に言い出すんだ!!え、は?!仁王の彼女?私が??



「ななな、何が?!違うから!」

「なんだー、違うのかー」

「仁王!どういうこと?!」

「どういうことって…俺も今聞いたからのう…」


あからさまに白を切る仁王。


「だって仁王先輩がお姉さん…えっと、名前さんだっけ?」

「うん」

「名前さん昼間アイス食べてましたよね?」

「食べてたよ!」

「あのアイス食べてるん俺ん家の隣に住んでるんよ、可愛いじゃろ?もうチューもしたんじゃよって言うから…」

「?!」


何余計な事教えてんだ!!


「ちょっと仁王!何言ってんの?!変な事教えないでよ!」

「え〜?別に事実じゃろ?」

「えーと、君…」

「赤也っす!」

「赤也君ね、仁王の言ってる事まともに受け入れちゃだめだからね!」

「ちゅーしたのは本当」

「ちょっと!!」

「ククッ」



先輩とか言ってたからこの子後輩だよね、


「と、とりあえず後輩に変な事言わないで!」

「はいはい」

「わ!仁王先輩!そろそろ部屋戻らないと幸村先輩の見回り来ちゃいますよ!」

「お、そうじゃの。それじゃあな名前ちゃん」



ヘラヘラしながら戻っていった仁王。
私は納得がいかないまま仁王と赤也君の背中を見送ったのだった。


140118



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勝ち気なエリオット