07「…ありえない」
午前中の授業は全くと言っていいほど集中出来なかった。それも全部あいつのせいだ。帰ったら覚えてとけよ……いや、むしろもう関わるのをやめた方がいいんだよねこういうのはさ。
「どーしたの、あんた」
「あー…シェリー」
「顔やつれてるよ」
「えーうそーや「「キャー!!!」」
ってなになに?!あ、ちなみにシェリーは外国の方ではありません。私の友達で純粋な日本人でこざいます、瀬林えりちゃんです。
「うるさー」
「…なになに?」
「ほら、あれだよ隣の氷帝学園」
「あ、成る程」
うちの学校の隣にはお坊ちゃまとお嬢さまが通うお金持ち学校がある。すごいよね、この平々凡々な学校の隣にあるって。なんでも氷帝の男子はイケメンだとかなんだかで…。
「苗字ー?」
「ん?」
「俺日誌書いとくわー」
「ありがとう!」
いやこの古川君もなかなかかっこいいと思うけどなぁ。氷帝男子のかっこよさがイマイチ分からないのはおかしい事だろうか。好みの問題だよね。
「あ、…あいつはどこの高校だ?」
「?」
ふと仁王の顔が浮かんだ。とりあえず氷帝では無いことは確か。よかった、隣の学校とか有り得ないからね。まあ顔はイケメンだから氷帝にいなくもないかもしれないけど…。え、やだあんなのがイケメンとか認めたくない。
「はぁ…帰りたくない…うわっ!!」
いきなり後ろから誰かがのしかかってきた。
「うぅ…」
「苗字ー!お前今日もちっちゃいなぁ〜」
「ちょ、三橋どきなよ!名前潰れてる!」
「えー?大丈夫だよね、チビすけ苗字」
「ち、チビじゃない…てか重い…三橋君…」
「ははっ!お前ハムスターみたい」
けらけら爆笑しながら抱きしめられた、かなりきつく。
「うぇっ…み、三橋く…」
「三橋!」
「うわっ!何すんだよ瀬林!!」
「いい加減にしなよ!」
シェリーのおかげで助かった…ホントに潰れそうだった。
学校って楽しいな…平和だな。
……
余計帰りたくない…!
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