「お腹ずいだぁぁぁあ」
「金ちゃんうっせー!」
観光風景描写なんて省略してとっとと旅館に帰ってきた俺たち。旅行来た意味とか思わないでね。
一応有名な観光名所を一通り散策してきてヘロヘロ。主に俺だけ。みんな普段部活で筋トレしてるからこんなんじゃ疲れないみたいだけど。って、普段の疲れを取るための温泉旅行なのにこれじゃ意味ないか(今更)。まあ、金ちゃんは腹減ってるみたいだな。
「なー、夕飯て何食べれるん?」
「何だろなー、懐石料理?この旅館なら相当豪華なの出そうだしな!」
金ちゃんはワクワクが止まらねえ!と言わんばかりに部屋をうろちょろするから困る。
「金太郎はん少し落ち着き」
師範が金ちゃんを抱え込んで座らせた。いやー、パパと息子に見えるわ。
「やべぇ、眠い」
「風呂どないすんねん」
「いや、入るけども」
夕飯はそりゃもー、豪華なのなんのって。さすが京都の一級旅館なだけあるな。腹が一杯になって動く事もままならない俺達は、否、俺は座敷の座布団の上でゴロゴロ。金ちゃんなんか足りないとか言っても謙也のまで食ってたしな。
「風呂…露天風呂…」
「露天風呂なら離れまで行かなあかんみたいですね」
「もう少し休んでからにしよ…俺動けない」
「せやな…」
哀れみの目で見てくる白石がちょうど足の届く距離にいたから蹴っておいた。
140329
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