ん、…
「やべ、寝てた…」
生徒会室で跡部の帰りを待っていたらうとうとしてしまって少し寝てしまっていたらしい。起きたらドアの向こうで誰かの話し声が聞こえてきた。どうやら跡部がテニス部のレギュラーを連れて戻ってきたようだ。
ガチャリとドアが開く音がした。
「わ、ほんまや」
「なになに?!」
「名前がおる」
ドアが開いて顔を出したのは長髪に丸眼鏡の忍足侑士とおかっぱでちびっ子の向日岳人だった。
「忍足と岳人じゃん、久しぶりー」
「なんや、氷帝にでも編入したんか」
「違うから。跡部に連れてこられた」
「あー、なるほど」
忍足は眼鏡を指で上げると置いてあるソファにどかっと座った。岳人はお前また身長伸びた?ずりーぞ、と言いながら俺の周りをぴょんぴょんしている。するとまたドアが開いて、
「あ!苗字さん!」
「あ、長太郎…という事は…」
「くそ…跡部のやついきなり呼び出しやがって…何があっ」
「しーしーどぉぉぉおおおおお」
「ぐあっっ!!!!」
長身の鳳の横にいるお目当ての人物にタックルをかます。
「ぅおい!!何すんだよ苗字!!」
「うわぁ、本当に宍戸だ、本物だ」
「偽物が出てくる意味がわかんねぇよ」
「わー宍戸だーうわー」
コレでもかというくらい宍戸の腰に抱きつき頭を肩にぐりぐりさせる。もう好き、大好き。大好きってよりは大好物。
「おい!暑苦しいんだよ!」
「そんなツンな所も好き」
「相変わらずやなぁ、名前の宍戸贔屓」
「ぞっこんだな」
何故俺がこんなにも宍戸が好きかと言いますと、って話をしたいんだがこれを話すとなると必然的に跡部との出会いも話さないといけなくなるので、割愛。かくかくしかじかです。
「こら、離れろ」
「うがっ!宍戸冷たい」
ガバッと引き剥がされた。宍戸つれないなーなんて思いながら顔を見れば、なんとまあ赤いじゃありませんか。
「何?久しぶりで照れてる?」
「ばっ…て、照れてねえよ!!」
まあこういう所も好きなうちの一つでして。ツンケンしてるのに初心だったりしちゃう所とか。初心さで言えば謙也も中々だけど、
「なん、つーか、…こういうのは他の奴等がいないとこで、やってくれ…」
顔を赤くしそっぽを向きながらボソッと言う宍戸。
「か、可愛すぎんだろお前は!」
いや、マジでこういうあざとい所がたまらんわけですわ!!
「おい、てめぇはいい加減宍戸から離れろ!」
邪 魔 さ れ た ! !
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