16三橋君が迎えに来るって言ってたけどそんなこと申し訳なさすぎてさせれないから、今ちょうど学生ホストから出たよってことの連絡を入れておいた。そしたら、何処かで落ち合う?って事になったから今はシェリーと三橋君と古川君を待っているところだ。
「よーっす」
「あ!来たー」
何故か顔が青い古川君を連れて三橋君はやって来た。
「どーしたの?古川」
「せ、瀬林……お前も行ってみろって」
「あはは!こいつとお化け屋敷行ったんだけどさー、まじビビりすぎ」
どうやら2人でお化け屋敷に入ったみたいだけど、三橋君はケロッとしてるのに古川君は未だに青ざめている。
「お前らも行ってみたら?」
「えぇ……」
私怖いのだいぶ無理なんだけど…。
「私はい…」
「よし!行こうよ名前!」
えええ…。
まじすかシェリーさん……。
「よっしゃ!じゃあ、こっちこっち。古川、もっかい入るか?」
「おま、ふざけんな!!!二度と入んねぇよ!!」
ははは、と笑いながら古川君を引きずる三橋君について行く。私も今すぐ逃げ出したいのにシェリーに腕をガッチリ掴まれている故それができません……。
やだ……絶対嫌なんだけど……。
そ、そういえば…
「三橋君!」
「お?」
「これ……さっきのお詫びって…」
「なにこれ?」
「学園祭の模擬店で何処でも使えるんだって」
「まじか……え?跡部君が?」
「ううん、忍足侑士君て言う同じテニス部の人でさっきもいたよ、眼鏡の」
「あー、あの人ね」
「侑士君も跡部に言っとくって……なんであんな事」
「いや、いーって!まー…あんなあからさまだと俺も警戒しちゃうけどな」
「?……何が?」
「ん?何でもないよ…よし、行こうぜお化け屋敷!」
そういうと古川君の腕を掴んでまた歩き出してしまった。
150403
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