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はっきり言って一目惚れだった。



今日は入学式。
いや、オレのじゃなくて2つ下の。

今日からオレは3年生になった。今年で最後の高校生活となる。

今まで散々モテてきた。2年前の入学式で銀魂高校の王子といううざったい通り名がついたのもつい昨日のことのようだ。

顔が良すぎるってのは決して良いことじゃない。
寄ってくる女子がみんな顔目当てなのだ。
ずっと女子同士がオレを取り合ってどす黒い争いを繰り広げてきたのを間近で見てきた。お陰様で女は胡散臭くて苦手だ。

いつか自分の中身を見て好きになってくれる人が現れるだろうか。
自分みたいな面倒な男とつき合ったりしてくれるだろうか。
もしいたとしても、オレの周りの女の嫌がらせに泣くのではないだろうか。

オレは、その人を守ってやれるだろうか。


そんなことを考えては現実味がない話だと、その空想をあくびにかえた。




アイツを見た瞬間、嘘だと思われるかもしれないけどビビッときた。
今まで運命とかその手の話、これっぽっちも信じてなかったけどオレの謎の直感がアイツだと言っていた。

いつもいるファンの群れの最前列。
何故だかアイツだけ色が違って見えた。


気だるげにこちらをじろりと見て、興味がなさそうな顔をした。
オレにそんな顔を向けるなんて益々最高だ。


自分の直感が正しいかどうか確認するためにも、もっとアイツを知りたいと思った。

だからオレはどうにかこうにか関係を持ちたくて、偽物の彼女になってくれと無理やりお願いした。


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