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二人で足だけ海につかって遊んだあと、銀八のマンションへと行った。

来るのはニ度目。

また夕飯を作った。



「こんなんでいいのかな‥」
「いいよいいよ。めっちゃうまそう」



前回が肉料理だったので今日は魚にした。


「名前って和食も作れんのな」


銀八は嬉しそうにビールの缶をぷしゅっと開けた。
私はそれを受け取り彼のコップにつぐ。

銀八の笑顔を見る度に体感温度が1度上がる気がした。


銀八は嬉しそうにご飯を食べ、あっという間にビールは空っぽになる。


「あ、銀ちゃんもう一本飲む?持ってこようか?」
「え、あ〜うーん、、」
「飲まないの?」
「うーん、酔っていざって時使えないと困るからやめとこっかな〜」



銀八は少し頬を赤らめニヘラと笑った。



「‥‥‥っ」
「あれ、意味分かる?」
「わ、わ、分かんない!全然分かんないよ!」
「その顔分かってるだろ〜名前やらしいな〜」


何だか銀ちゃんのゆるい雰囲気につい飲まれてしまう。

前回のことがあるので、意識していないといったら嘘になる。



「なに、その顔。可愛い」
「もー、セクハラだよ!」
「ちょっと!セクハラって生徒に言われるとオレの場合本当にリアルだから!やばいから!」
「あはは!ほんとだね」


銀ちゃんといるのは楽しい。
ちょっとした会話でも沢山笑わせてくれるし、私とは違う観点から色々物事を話してくれるから勉強にもなる。

銀ちゃんは私が知らない私を見つけてくれた。
私には勿体ない大切な初めての彼氏なのだ。

一緒にいる時に高杉のことなんて考えていたらバチが当たる。
銀八に申し訳なくて今は頭の中から高杉を消してしまいたかった。



「銀ちゃん」
「なぁに」
「今日泊まっていきたい」
「‥いいよ」



銀八はニヤリといつも通り優しい笑顔で、でも何だか少し意地悪そうな顔をした。


つづく


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