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―2話
名前はオレの初恋の女だ。
小さいときから一緒にいる所謂幼なじみ、
特に好きと言われたことはないけど、なんだかんだオレにはコイツで、コイツもオレのこと好きなんだろうなと思い込んでいた。
だから高校生になってコイツが急に女らしく大人っぽくなって、将来はドレスもいいけど白無垢も捨てがたい…とかこっそり考えていた。
女友達にも何をしたら女が喜ぶのかよく家に来てもらって教えてもらってる。
そこでついでにそりゃ、ちょっとは如何わしいこともしちまうこともあるけど、
それは健全な高校男児の本能のせいで、気持ちは100パーセント名前なのは確かだから、という誰に使うのかも分からない言い訳も一応ある。
とりあえず友達か言うには女ってのは甘い言葉とかが好きらしい。
成る程と思い、結婚しよう、とかたまに言ってみるけど名前はあんまり反応しない。
照れ隠しかなんかかと思ってたら今日急に彼氏が出来たとカミングアウトされた。
……は?
意味分かんねぇ。しかも銀ちゃん、とか言ってたけどそれってあの白髪の担任じゃねぇか。
そういうのアリなのか?つかオレが学校行ってねぇ間にそんなことになってたのかよ。
頭が真っ白になったのが分かったけど、銀八からの電話に嬉しそうに出る名前を慌てて追った。
クソ、部屋に鍵かけてやがる。
「えーやだー銀ちゃんたらー」
名前の部屋の中からやけにはしゃいだ声が漏れてくる。こんな名前の声最近聞いたことねぇよ。オレにはもっと低音でアッサリした言葉しかくれねぇ。
やばい、
オレの未来予想図がぶち壊れた。
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