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結局高杉には逃げられたらしい。
だが、一緒にいた二人の男は捕まえることが出来た。
店の外で近藤さんに声をかけられた。
「男装君!お手柄だったな。」
「いや、オレじゃなければもっと情報が取れたはずです‥」
高杉は私を見て警戒した。
私のせいだ。悔しい。
「何言ってるんだ!無事で何よりだ。捕まえた二人が色々情報を吐くだろうさ」
「あの、他の皆は無事でしたか‥?」
「あぁ、まぁちょっと総悟がな‥」
「え!沖田さんが!?」
「いや、大事にはいたってねぇが、アイツにしちゃ今回冷静さを欠いていたというか‥」
「沖田さんどこにいますか!?」
ーーー
沖田さんは車に乗っているらしい。
慌てて沖田さんのいる車のドアを開けた。
「沖田さんっ」
「‥なんでィ、てめえかよ」
「え、」
視界に入ってきたのは先ほど途中で入ってきた綺麗な遊女だった。
長い髪を邪魔そうにしながら後部座席に横になっている。
「お、お、沖田さ、‥だ、だ、」
「あァ?何言ってるかわかんねぇよ」
沖田さんは傷が痛むのか不機嫌そうに眉間に皺をよせている。
そんな怪訝な表情さえも女装した今は美しく見えた。
(そうか、私は沖田さんに助けられたのか)
先ほどの状況を思い出して涙が出てきた。
「何でィ、落ち着いてもっかい言いなせぇ」
「お、沖田さん‥大丈夫ですか?」
沖田さんは
はぁ、とため息をついた。
「駄目でさァ‥女ってのはどうしてこんな動きずれぇ格好してんのかねィ」
「‥っ、」
「あと泣くのはやめてくだせぇ、泣き顔とか嫌いなんでさ」
「す、すみませ‥」
「ほら、さっさと帰るぜィ。運転しなせェ」
沖田さんを乗せた車を慌てて屯所までへと運転した。
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