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沖田さんが穴からひょこっと顔を出す。
お酒を飲んだのか顔が赤くなっていた。



「お‥おかえりなさい」
「あれ、もう寝るんかィ」
「は、はい。ちょっと疲れちゃって」
「丁度いいや。オレも入れろィ」
「はぁっ!?嫌ですよ」
「もう眠くて‥眠くて‥死にそうでさ」


確かに沖田さんの目は眠たそうにとろんとまどろんでいる。
隊服の上着をぽいっと脱いで私に近付いてきた。

カチャカチャとベルトにまで手をかけるので慌てて制する。

「ちょ、待っ‥私!女ですよ!」
「あー?今さら何でさ。とうの昔に知ってら」
「うら若き乙女の前で何ズボンまで脱ごうとしてるんですか!」
「乙女‥?」
「そこで真顔になるのやめてください」
「はは、お前可愛いな」

沖田さんはにこーっと笑って私の布団に入ってきた。

「可愛い可愛い、名前は世界一可愛いでさ」
「ちょっ‥お酒臭い」

頬をすり寄せてくる沖田さんからはお酒のにおいが漂う。


「あれ、何こんなぺらっぺらな服着てるんでィ」
「っ‥あっ」

しまった。
布団の中でぺろーんと沖田さんにワンピースをたくしあげられた。
慌てて沖田さんの手を払う。


「も、貰ったんです!」
「せっかくだから立って見せてみろ」
「嫌ですよ」
「名前は世界一可愛いから見たいんでさ」
「もー本当に酔いすぎです‥」



沖田さんはへらへらと笑って私の指にちゅ、ちゅ、とキスを落とす。
どうやら酔うと上機嫌になるタイプらしい。
いつものどエスキャラと違いすぎて対応に困る。




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