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18話


「あれ名前じゃん」
「ちょっと色々話したいことあって…」

次の非番、私は万事屋を訪れた。
昔から私の相談役は銀時だ。


「ふぅん、恋ばな?」
「え!?」
「ビンゴ。まぁ入れよ」


銀時は頭を掻きながらニヤリと笑った。

「あ、名前」
「名前さん」
「神楽ちゃん、新八君こんにちは。はい。これお土産」
「わ!ありがとネ!」
「すみません、気を遣わせてもらっちゃって」


いつも真選組にいるせいか、ほんのお菓子の詰め合わせにキャッキャ喜ぶ二人が純粋でやけにキラキラして見えた。

「ちょっと話し合いするからよ、遊んでこい」
「えーっ!また!?つまんないネ」
「ほら行った、行った」
「しょうがないね、神楽ちゃん行こうよ」
「ごめんね。私がちょっと相談したいんだ」
「…名前に言われちゃ仕方ないネ」


追い出しちゃって悪いなぁ、と二人の背中を見送った。



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