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「あ、そういえば私もう1つお願いがある」
「ん、何?」
「剣の稽古つけてよ」
「はぁ?」
「江戸に来てるんだ、高杉」
私がそう言うと銀時は少し真顔になってこちらの顔を見た。
「お願い」
「オレの剣は教えるほどの大した作法ねぇよ。手合わせでいいだろ」
「あ、ありがとう!」
「無駄に剣なんざ振り回したくねぇんだ。特別だからな」
近くの河原で手合わせをすることにした。
「銀時は木刀だし、当ててきていいからね」
「いやそりゃ無理だろ」
「平気だよ。前に沖田さんに稽古つけてもらった時は痣だらけになったから」
「は?何それ、聞いてない。何してんの」
「いいから」
銀時は強い。
高杉も認めてる。
高杉や沖田さんよりがっしりした体格と繰り出す技のセンス。
何を考えて、どう攻撃をしてくるか全く分からない。
手のひらで転がされているかのような攻撃しか出来ず、ただひたすら強い。
そしてそれが悔しく、楽しくもあった。
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長夢
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