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いつもは女とバレないよう外の銭湯までわざわざ入りに行っているが、初めて屯所の浴場をつかった。
沖田さんに言われた通りに掃除中のふだを入り口扉に下げる。
誰か来たらどうしようとハラハラしたが、特に問題がおこることはなく、無事にさっぱりと湯を終えて部屋へと戻った。
沖田さんはまだ私の部屋にいた。
「お前そんな格好で外の廊下うろついたんかィ?」
お風呂上がりの私を見て、眉をひそめる。
「え?別に普通に男物の着物きてますよ」
「サイズぶかぶかすぎんだろ。色々見えそうでィ」
「ひぇ!?」
鎖骨をなぞられた。
手はどんどんおりていく。
「サラシ巻いてねぇの?」
「っ…、…替えのやつ部屋に忘れちゃって…」
「へぇ、そうかィ」
「ちょっと、ちょっと!ストップ!ストップ!」
沖田さんは私の制止なんて気にもとめず、手を着物の中に入れてくる。
「お前、油断ありすぎなんでさ。いい加減分かれ」
「っだっ…駄目、」
「顔、真っ赤」
「やっ…」
気づいたら沖田さんに組み敷かれている。沖田さんの手は私の首もとからガッツリと着物の中に入れられていた。
抵抗したいが、さっきの銀時との手合わせで力を使い切っていた。
腕に全然力が入らない。
「っ…ひぁ」
「お前、こんなんよく毎日隠してんな」
「っ〜触らないで下さい〜…」
「ハハ、顔真っ赤」
「沖田さん、もうほんと冗談キツイです!」
沖田さんはチッと舌打ちをした。
「…お前見てるとムカつくんでさ」
「えええ!?何でですか?」
「そんなん知らねぇよ 」
「えっ!?な、…んっ…」
そう言って唇を塞がれた。
「名前っ…」
「んっ、」
何回も名前を呼ばれて、何回もキスを落とされる。
そのペースの早さに息が上がった。
「んっ、…」
「名前」
「は、ぁっ…」
「お前っ…しばらく外出んな」
「っ…ん、い、嫌です」
「チッ」
沖田さんはまた舌打ちをして、私の頬をものすごい力でつねった。
「いっ痛ぁぁぁぁ!」
「…ほんとに、ムカつく女でさ」
沖田さんは深いため息をつく。
「早く布団敷きなせぇ」
「え?」
「寝る」
「え?…ここでですか?」
「うるせぇな、減るもんじゃねぇだろ」
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