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ー19話


自分でいうのもなんだけど、
最近凄く調子がいい。


多分自分の気持ちに正直になったからだ。
今までモヤモヤした気持ちを抱えていたが、好きという前向きな気持ちが私の身体を軽くした。


「あー今日も元気だ!飯がうまい!」
「何でぃ、うるせぇな」


昼ご飯を食堂で食べていたら沖田さんが隣にやってきた。

「あれ、沖田隊長たしかさっき窃盗の緊急出動に行きませんでした?」
「あんなん30分もありゃカタがつくぜィ」


沖田さんも最近剣にますます磨きがかかっているようだった。


「おー、総悟ご苦労だったな!」

近藤さんが横へとやってきた。

「近藤さん、お疲れ様です」
「あぁ男装君!この間一番隊の剣の試合で優勝したんだって?すごいな!」
「いや、でも沖田さんは出てなかったんで…」
「それにしたって凄いよ!ちゃんと褒美はもらえたか?」
「えっ…」

近藤さんの褒美という言葉にドキッとしてしまう。

先日一番隊内で剣の試合があり、私は無事に優勝することができた。
そして沖田さんからご褒美という名のそれはそれは熱いキスを頂いたのだ。


「そら、やりましたよ。当たり前でさ」
「何だ、総悟も隊長らしいことが出来るようになったんだな」

近藤さんはハハと大きく笑った。

あの時は危なかった。
キスの後、服をひんむかれ危うく丸裸にされるとこだった。
鎖骨やら太ももやら胸やらと身体中にキスマークをつけられ、やっと最近それが消えてホッとしたところだ。

あの時変な声を沢山出してしまったことを思い出す度に、顔から火が出て切腹したくなる。


「で、褒美って何あげたんだよ?」
「そりゃ優勝者だけの秘密でさ。でも喜んでくれたよな、男装」

沖田さんが涼しい満面の笑顔をこちらに向けてきた。本当にこの人はSで嫌だ。

「は、は、はい…」

変な汗をかきながら精一杯笑顔を作った。




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長夢
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