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ー21話


船はあっという間に宇宙へと飛んだ。
急遽船にのった私は当面高杉と同じ部屋で暮らさないといけないらしい。

高杉の部屋の物は少なく、小さな机とイス、キセル、三味線、そして大きなベッドがあった。
高杉は大きなベッドに深く潜り込んで眠るのが好きなのだ 。相変わらずそこは変わらないようだ。

窓際に座り、青く丸い地球を見つめる。

宇宙から地球を見ると何だか自分がとてもちっぽけな場所に住んでいたように感じた。
それでも江戸という、その宇宙 から比べると、とてもとてもちっぽけな場所で、沖田さんと毎日必死に生きていたのだ。

そんな日々が全部ウソだったんじゃないか‥と皮肉めいて少し笑った。


その時、背中に気配を感じて振り向いた。
高杉が立っている。


「どうだ初めての宇宙はよぉ」
「‥別に、っん」

首に腕を回されキスをされる。

「っは、離して」
「クク、すげぇ返り血じゃねぇか。真選組の恋人とはちゃんと別れてきたんだろうな」
「っ、」
「どいつが本命なんだよ、鬼の副長か?」
「ちがっ‥」
「じゃ、斬り込み隊長のガキだな」
「‥っそんなの、いないよ」

顔を背けるがグイと掴まれ離してくれない。

「クク、そんなん付けてよくそんな事言えんな」
「え?」
「どうぜ貰いもんだろ、男からの」

高杉は視線を私の刀へと落とし、沖田さんからもらった鍔を眺めた。



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