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「‥高杉?」
何となくいつもと違う高杉に違和感を感じる。
私が呼び掛けると高杉はまたキセルを吸って、ゆっくりと煙をはいた。
「服着ろ。お迎えだ」
「え?」
うずまき銀河の中、こちらに近づいてくる艦隊が見えた。
「あれ‥」
「クク、こんな宇宙まで来るとは随分な仲間を持ってるじゃねぇか」
その時向こうの艦隊からこちらに無線が入った 。
「あーあー聞こえるかの?」
「おい名前!来たぞ!」
「おい、ヅラしゃしゃんな」
「ヅラじゃない阿腐郎だ」
「わしの船じゃ!名前〜聞こえるかの〜?」
「うるせぇ!今オレが話してるの!高杉!とにかく名前は連れて帰るからな」
辰馬と小太郎、それに銀時の声がした。
あの3人、迎えに来てくれたんだ。
もう会うつもりはなかった。
二度と会えないと思っていた。
信じられない気持ちに鼻の奥がツン、とした。
唇を噛みどうにか涙を堪えていたところで、また放送が入る。
「‥名前」
その声を聞いただけで、せっかく堪えていた私の涙腺はあっけなく決壊した。
まさか、あの人もあの船に乗って来てくれているのか 。
江戸を離れて、遠い遠い、こんな宇宙の果てにまで。
「名前、帰るぜィ」
つづく
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