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「っん」
「お前、何て顔してんだよ」
「や、見ないで」
「クク、そんなキス好きかよ」
晋助がこんなに笑っているのは珍しい。
ずっと一緒にいるから知っている。
晋助がこんな風によく笑う時は機嫌がいい時だ。
「なんでそんな、楽しそうに」
「お前が面白ェからだろ」
「っや、触っちゃ、やだっ」
耳を触られ、ゆっくりその手がおりていく。
先の展開が分かってしまう。
分かる。知っている。
晋助の吐息、身体、片っぽしかない目つきも。
「お前、えろいのな」
「っ‥」
「オレのこと、好きなんだろ」
「‥‥ん」
「ハッ、やけに素直じゃねぇか」
「好き、、晋助が‥好き」
甘い快楽でぼんやりする頭を抱え、晋助の肩にしがみつき、好きという言葉を何度も唱える。
晋助はその度に私に優しく口付けを落とした。
恋を知らない昔の私とはもう違う。
私は恋をしている。
私は、晋助に恋をしている。
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