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ー13話
お風呂から出て二人で部屋へと帰る。
晋助にベッドに座らされてバスタオルで頭をがしがしと拭かれた。
「晋助も、髪濡れてる」
「別にオレんはいい」
そう言ってキスをしてくる。
自然にそのままベッドへと押し倒され、また深いキスをされた。
「っ、あ、待っ‥」
先ほど着たばかりの寝巻きを引っ張られ、何とかその手を抑えた。
「んだよ」
「待って‥私って‥晋助の何なんだろう」
「は?」
私の問いかけに晋助はポカンとした顔をした。
鬼兵隊以外の皆に必ず聞かれる、私と晋助の関係。
聞かれても私だって分からない。
大切にされているのは分かる。
何の取り柄もない自分が今もこうやって何不自由なく暮らせているのは晋助のおかげだ。
それは何でなんだろう。
単に自分が拾った責任か?
それともこうやって掌で転がす玩具にでもしているのか?
「オメェ、何言ってんだよ」
「坂田さん達に聞かれたけど、答えられなかった」
坂田さんという名前を出したのは不味かったろうか。
晋助は少し眉間に皺を寄せた。
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