翌日から1週間。本当に影山くんからの連絡はなかった。約1ヵ月間ほぼ毎日連絡があったから、少し寂しいなんて思っちゃったりして感覚がおかしくなってる。でもきっと彼は頑張ってるんだろうなと思い、私からも連絡をすることはなかった。
そして休日である今日は買い物をしに新宿の方まで出ていた。するとどこか見覚えのある後ろ姿が目の前にあった。
「日向…?」
「はい!?あ、あー辻川さん!!すっげー久しぶりじゃん!元気だった?!」
「うん、元気だよ!日向も元気そうだね。」
「おうよ!」
「バレーやってるんだよね?」
「まあな!俺、まだ二軍だけど今年はぜってー最前線で戦う!そんで影山とぜってー試合出る!」
「2人は変わらないんだね。あれ、でも影山くん合宿って聞いてるけど、日向は違うの?」
「二軍は昨日で終わりなんだ!今日は強制オフ!影山たちは確か今日までかな。てか辻川さん影山と連絡取ってるんだな!」
「あ、う、うん。ほら、1か月前くらいに同窓会があって、その時に連絡先交換してちょいちょい。」
「へ〜!まだ付き合ったりはしてないんだよな!?」
「…まだって、」
「あ、やべ。影山から何も言われてないよね?」
「…あーえっと、告白は、されたけど、」
「んじゃーいいか!あいつさームカつくけどめっちゃ女子のファンとか多くて!すっげームカつくけどかっこいいってちやほやされやがって!なのに全然女と付き合わないから実はそっちなんじゃないかって噂されててさ〜、俺聞いたんだよ!お前彼女作んね〜のか!って!」
「……。」
「そしたらまさかの辻川さんの名前が出てきて!いやびっくりみたいな!」
「それって、いつの話…?」
「えーいつだったかなあ。もう4年前とか?」
正直な話、あまり影山くんが昔から私のことをずっと好きだったということを信じていなかった。だけど、まさか日向からそんな話を聞くとは思わなかった。
「んでやけに1か月前からテンション高いから何かあったのかな〜って思ったら、そういうことか!」
「……。」
「辻川さん、影山のこと頼むな!」
「…あ、私、」
「あ!やっべー谷地さんと約束してんのに遅れる!じゃあまた!あ、今日で合宿終わりだから連絡してあげたら喜ぶよ、あいつ!」
日向はまるで嵐のように去って行った。私は影山くんのことで頭がいっぱいになった。どうしよう、今すぐ会いたい。