「あっま、って、かげやま、く、」
部屋に入るや否や壁に押し付けられ、今度は深く唇を奪われたと思えば荷物を乱雑に放置しまるで野生の狼のように私を求めていた。気が付いたら服の中にするりとひんやりとした手が入り、ぞくっと体が震えた。
「っんまって、おねがい、かげやまくんっ、」
「ん、」
「ここじゃ、や、」
「…やめてらんない、」
「!?ま、てっきゃ!」
影山くんは靴も履いたままの私を抱え持ち、寝室のあるベッドに降ろされる。そこで影山くんは私の靴を脱がせ、自分の衣服も全て脱ぎ捨てた。前にチラッと見たけど、本当に惚れぼれする体である。そんなことをぼーっと思ってると気が付いたら私も洋服を脱がされていて、影山くんが覆い被さってきた。
「んっかげやま、くんっ、」
「辻川、好きだ、」
「っ、ぁ 」
「ずっとこうしたかった。夢みたいだ。」
大袈裟だ。だって、1か月前に私たちは酔った勢いでしてるはずなのに。
「、いい、か?」
「っう、ん、」
*
「影山くん、あの日のこと、なんだけど。」
「あの日?」
「同窓会の日の夜、」
「…ああ。辻川が酔っぱらった日か。」
「ねえ、私何したの?」
「…いや、別に。」
「え、教えてよ!」
「……いやだ。」
「なんで!」
「俺だけが知ってればいいから。」
「…もう絶対酔わない。もう絶対お酒飲まない。」
「ああ、俺の前以外では飲まないで。」
「…うん。」
「あとあの日は最後までやってないから。」
「…え!?」
「途中で辻川が泣いたから。…んな女に手出すほど腐ってないし。」
「…ええええ!そうなの!?」
「だから今日が正真正銘初めてだから。」
そういって影山くんは私のおでこにキスをした。私はあの夜してなかったことにびっくりしていたけど、何だか心にあったモヤモヤが晴れてすっきりとした。
「影山くんっ、」
「ん?」
「だいすきっ」
世界の影山くんと、これからもずっと