コヅケンと夢みたいな朝


ずっと画面越しに好きだった人と、心も体も結ばれた。初めてじゃないのに、全部が大袈裟なくらい反応してしまって余裕なんかなくて、それでも大好きな研磨の姿を見たくて何度も何度も必死に腕にしがみ付いた。大袈裟に聞こえるかもしれないけど生まれてきて1番幸せな瞬間だった。

「……おはよ、」
「……はよ」
「……ふふ、今日仕事あるの?」
「まあ、あるといえばある、けど……みのりは?」
「……えへへ」
「え、何?」
「ん〜ん、名前呼び嬉しいなぁって思っただけ。仕事は休みだよ!」
「……じゃあおれも休み」

あーもうすきすき!わたしは研磨にギュッとくっついてキスをしたら少し怒られた。でもそのまま朝からラブラブイチャイチャ出来たから結果として最高の朝チュンだ。








「みのり、クロに相談してたでしょ」
「へ!?な、なんで分かったの……!?」
「なんとなく。」
「さすが幼馴染…何回か黒尾さんに相談してたよ!研磨が手出してくれない〜って!」
「……ハァ、」
「え!もしかしてそこまで黒尾さんと仲良くないから言われたりしたら困る……?」

お昼ご飯を食べ終え映画を1本見終わった後、突然の黒尾さんの話題にわかりやすく研磨は呆れてるような顔をした。でも黒尾さんの言いぶれ的にめちゃくちゃ仲良さそうだったんだけどな…と考え込むと違う、と言葉が降りかかる。

「クロはおれのこと、大体何でも分かるから…多分みのりから何も聞いてなくても今回のこと言ってきただろうし…それはいいんだけど、……いや、やっぱり何でもない」
「え!?何やだ気になる!研磨ぁ!」
「……………」
「何でも知りたいっ…じゃないとわたし、また黒尾さんにヘルプしちゃうもん……あの人、すごい的を得たこと言ってくるし意見として参考になるから」
「もう2人で会うのはだめ」
「…………へ?」

え、何……それ。研磨の方を覗き込むと顔を背けて気まずそうにする姿があって…それ、って……すごく、嫉妬とか……そういうのしてるみたいに見えるんですけど……、え、どうしよう……。まさか研磨がそんなこと思ってくれるなんて思ってもいなかった。
告白もわたしからだし、えっちを誘ったのわたしから。好きでいてくれてる、とは思いたかったけどわたしの気持ちの10分の1くらいだと思ってたからそんなまさか、嫉妬なんて…どうしよう。ニヤケが止まらない。

「その顔やめて」
「へっ!?あ、わた、し…どんな顔してる……?」
「……すごい嬉しくて堪らないって顔」
「わーー!わたしそんな顔に出ないタイプなのに〜っ!!研磨のせいだ!も〜!!」
「……おれは言ったからね、次クロと2人きりで会ったら、」



お仕置きするから、なんてそんな幸せなお仕置き受けていいなら受けたいというバカみたいなことも言えずニヤケ顔でかっこよすぎる研磨にぷしゅーっと顔を赤くしてわたしは正気を保ってられなかった。