日本が痺れた


「ハァ、君はとんでもないことをしてくれたな」
「………申し訳ございませんでした」
「社長から言付けだ。……君の愛の告白には痺れた、応援しているとのことだ」
「え!?」
「私は言うことを聞かなかった君に腹を立ててるよ。でも君の告白は会社の方にも賞賛の声ばかりだった。………私が間違っていたよ、申し訳ない」


何と驚くことに俺に対しての応援の声がメールも電話も放送開始後3時間ほどは鳴り止まなかったらしい。ネットニュースにも纏められ一世を風靡した。

部長はこれで文春は記事の内容変えて大焦りだろうと笑っていた。咎められることなく俺はそのまま体育館へと向かった。

するとチームメイトに何だあの男前の告白は!!と肩を叩かれ頭を叩かれわいわいと騒がれた。少し恥ずかしかった。


「つうか誰やねん!え、言いづらい仕事ってもしかしてグラドルとかそっち方面なん?」
「宮さん、覚えてますか?俺の好きな人」
「…………え、え、え、え!!?!え!?!?」
「その人っす」
「え!!!!?三宮…葉月……?」
「うす」
「はぁぁぁ!?!?え、まってどうやって出会ったん!?ハァ!?」
「あの定食屋さんにいたんすよ」
「……そんなことあるん?」
「ですよね、俺もびっくりしました」
「いやぁ…もはや運命やん、そんなん」


宮さんはあの後しつこいくらい馴れ初めを聞かれた。その後木兎さんにも同じことを聞かれて同じようなリアクションが返ってきた。
そして総じて幸せそうでよかったと言われ恥ずかしいながらも嬉しくなった。

途中参加の練習も無事に終えスマホを確認するとみのりからの連絡が入っていた。


【テレビ見たよ、ありがとう】
【日向さんの彼女にさせてもらえて幸せです】


「っくうううう、」


思わずスマホを抱きしめてしまうくらいには彼女が恋しくて愛おしくて堪らなかった。
そして1週間後、俺たちの記事が世の中に出たのであった。