「こんにちは〜…、」
「あ、みのり!おせーぞ!お前入学してから何日経ってると思ってんだ!」
「わ、田中先輩お久しぶりですすみませんっ、」
「ちょっと田中!やめろよ!俺のみのりが怖がってるだろ!」
「私は孝支くんのじゃないし、田中先輩のことは怖くないっ」
「あはは、菅、言われてるぞ!」
「澤村先輩、お久しぶりです!」
「おう、久しぶり。元気そうだな。」
「はい。ああもう、孝支くん!あんまりくっつかないで!」
「反抗期ですか!」
「違うよ!」
体育館に入ると見慣れた先輩方の他に月島くんや見たことのない顔があった。私は月島くんのもとへと向かった。
「月島くん!本当にいた。」
「そりゃいるでしょ。」
「やっぱりツッキーの隣の席の辻川さんが菅原さんの言ってたみのりちゃんだったんだね!」
「そうみたい。」
「あ、私辻川みのりです。」
「俺隣のクラスの山口忠!よろしくね、みのりちゃん!あ、間違えた辻川さん!」
「名前でもいいよ。ここの人たちは多分みんなそう呼んでるから…。」
「じゃあそう呼ばせてもらうね!」
「うん!」
山口くんは優しい顔をしていて、少し気が弱そうなところも私に似ていてとても仲良くなれそうな気がした。
「1年生は2人だけなの?」
「あ、他に2人いてね、」
「問題児だから今はいないけどね。」
「も、問題児…。」
「明日試合なんだ。辻川ちゃんも来れば?」
「そうだみのりー!明日ちょっと人出が足りないから来てほしいんだ!」
「…私で何かできることある?」
「おう!ほら得点板!覚えてるだろ?」
「うん。」
「それに多分みのりがびっくりする人がいるぞ〜?」
「…びっくりする人?」
この時はまだ知らなかった。まさかあの人がこの学校の、バレー部にいるなんて。私は夢にも思っていなかったんだ。