体育館に戻ると孝支くんに抱きしめられ、よしよしと頭を撫でられた。その後の練習も潔子さんと一緒にサポートに回り、こんなにも近くで影山くんのプレーが見れるのがとても嬉しくてついニヤニヤしてしまう。
「お疲れ〜!」
「お疲れさまです!」
「みのり、今日はありがとな!すっごい助かったよ。」
「澤村先輩にそう言ってもらえて嬉しいです!また人出が足りなかったら呼んでください!」
「おう!頼りにしてる!」
そして私は孝支くんと一緒に帰宅をした。
「みのり〜。」
「なに?」
「ごめんな、言わないで。影山のこと。」
「…ううん、多分言ってたら今日行ってなかったし、一生和解することはなかったと思う。」
「そっか。和解したか。」
「…たぶん。影山くん、不快だなんて思ってなかったって。私の妄想だって!」
「そんなこと言ったのかあいつ!」
「でも嬉しかった。これからまた、影山くんのバレーが見れるんだなって思って、すっごい嬉しいんだ。」
「…みのりは本当に影山のバレーが好きだよな。」
「うん、大好き。」
泣きたくなるくらい、大好きなんだ。バレーボールにそんなに興味があったわけではない。ましてやプレーしたこともないけど、その美しさに惹かれてしまう…それが影山くんのバレーボールだった。
「そっか。あ、病院行ったか?」
「明日だよ。」
「今日無理させたから、ちゃんと診てもらってくるんだぞ。」
「うん。行ったら連絡するね。」
「絶対な!」
孝支くんは家まで送ってくれ、誰もいない静かな家に帰った。でも今日の楽しかった部活を思い出して私は眠りについた。