地獄の期間が来た。
「もうわかんねーよー。」
「おい月島、もっと優しく教えろ。」
「君達さ、教えてもらってるって自覚してくれる?もっと態度を改めろって話。」
「へいへい月島せんせーここがわかりませーん。」
「ここなんだ?」
「…もう無理。何これ。僕はここで戻りまーす。」
「おい!まじで戻るのかよ!」
「自分でやりなよ。僕は手一杯。」
そういって俺と日向を残して月島は帰ってしまった。いつもなら月島何かに聞いたりしねえのに、勉強だけは別だ。意味が分かんねえし、やる意味もわかんねえ。
でもこれやらないとバレーできねえし、くそっ俺と日向だけじゃ何もできないのは歴然だった。
「おい、どうする。」
「…俺、谷地さんのところ行く。」
「は?それなら俺も、」
「お前は辻川さんのところ行けよ!付き合ってるんだろ!?」
「んな!つ、つつつつきあってねえよ!!」
「え、付き合ってねえの?てっきり付き合ってるかと思ってたわ…。」
「…そうなればいいなとか、思ったりしたり、するけど、」
「…ぶはっ影山くんはビビりですか?!」
「ああ!?」
「いいから誘ってみろよ!好きなんだろ、辻川さんのこと。」
「…うるせえ、わかってんだよ。」
まさか日向にばれるとは思っていなかった。くそかっこわりい。でも部活も違うしクラスも違うから、何かきっかけがないと辻川さんと会うことすらできなかった。
俺は連絡先を聞いてから一度も連絡をしていない辻川さんの名前を開き、緊張しながらも連絡を入れる。
【元気ですか】
「と、とりあえず挨拶は必要だよな…。」
既読はすぐ着き、意外と学校でも携帯いじったりするんだなと思った。
【元気です】
【スタンプが送信されました】
「ぐっ…かわいい…。」
辻川さんらしい猫のスタンプが送られてきて、つい顔がニやけてしまう。
【今日の放課後って空いてませんか】
【空いてますよ】
【勉強教えてもらえませんか】
【私に教えられる範囲であれば】
【スタンプが送信されました】
「っうし!」
OKスタンプを見て舞い上がった。今日の放課後、図書室で勉強会の約束を取り付けた。