そこから1カ月。特に何が変わるわけでもなく、私たちはいつもの日常を過ごしていた。ただその中でも、お昼を一緒に食べる約束をしたり、影山くんがうちにご飯を食べに来たりと、言葉にはしていないけど付き合っているような感じになっていた。
暑い夏も過ぎ、過ごしやすい秋がやってくる手前。私はまた体調を崩し、入院することになってしまった。
「ハァ…。」
「夏休み最後の1週間なのにねえ。」
「ね〜仕方ないけどね〜。」
「みのりちゃん宿題は終わったの?」
「もう7月のうちに終わってるよ〜。」
「あら優秀。」
「やることないからね。」
「華のJKなのに?」
仲の良い看護師さんと世間話をしながら、入院生活の2日目が過ぎようとしていた。ふと携帯を見ると、連絡が入っていたのに気がついた。
「じゃあみのりちゃん、また来るからね。」
「ありがとう。」
看護師さんが部屋を出て行った後、携帯を開いた。
【明日部活休みになった】
【会いたいです】
「…影山くん。」
折角の影山くんからのお誘いだったのに、断るのはつらい。けど病院には来てほしくなかったので仕方なく断る理由を考えた。
【部活お疲れさま。】
【明日は先に予定していた用事があるので、ごめんなさい】
【また学校で。】
そう連絡をして私は携帯の電源を切り眠りについた。早く動けるようになりますように。