「いよいよ明日から東京か〜!」
「楽しみっすね!!ぜってー負けねえ!!」
「勝って全国制覇!」
「おう日向!今回は移動時間にゲロ吐くなよ!」
「わ、忘れてください〜!」
「菅原さん、」
「ん?」
「あの、昨日から辻川さんと連絡がつかないんすけど、何か知ってますか?」
「……あいつ、また影山に何も言わずに。」
「え。」
辻川さんが東京に行ってから、何度も連絡をした。でも辻川さんはより一層通院、入院が多くなったらしくて連絡が返ってくることも毎回ではなくなってきた。
それが少し不安にもなってて。でも明日東京に行けるから一目でもいいから会いたいと思い連絡を入れたが既読にもならないことが心配だった。
「どういうことっすか。」
「…ちょっといいか?」
俺は菅原さんに引っ張られ、部室に2人きりになる。
「みのりのこと何だけど、実は昨日から大きな大きな手術をしていて。大会前だし心配掛けるからまだ誰にも言ってないって言ってたんだけど、」
「手術……。」
「まだって言ってたからてっきり後々影山には言うのかな〜とか思ってたんだけど。…だからまあ、多分今も#T#は戦ってるわけだ。」
「……。」
そうか。辻川さんは今、戦ってるのか。
「負けてらんねえ。」
「…そうだな。明日絶対勝とう!」
「はい!」
明日、辻川さんがいる東京で、一緒に俺たちも戦うから。絶対に負けるな。絶対に負けるんじゃねえって祈る思いで練習に戻った。