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「辻川さん!」
「影山くん?」
「久しぶりだな。元気だったか?」
「うん。影山くんは?」
「元気だ。」
「よかった。」
「俺はここまで来た。後は春高で優勝するだけだ。」
「うん。応援してる。」
「辻川さんは、負けないよな?」
「何に?」
「病気に。手術に負けないだろ?」
「負けたらもう影山くんと会えない。」
「そうだ。」
「そんなの嫌。」
「じゃあ負けるな。負けるな!」








夢?よくわからないけど、影山くんに久しぶりに会えた気がした。でもどんどん遠くなって、消える。私はどこにいるの?どこに向かえばいいの?

影山くんの、いるところへ行きたい。

そう思って、私は真っ白な一直線の道を走り始めた。