「つか、れた……、」
全日本バレー協会の選抜合宿に大学生枠で呼ばれ、1週間地方で合宿を行った。その間、バレー以外のこと一切考える暇なく練習に没頭した。すげえ充実してたし、できるならまた参加してえって思ったけど、終わった今はとにかく家に帰りたかった。
時刻は0時を回っていた。家に帰ると当たり前だけど真っ暗で、寝室に入ると辻川さんが何故か俺の烏野ジャージを抱きしめながら寝ている姿があった。
「…可愛い、」
最近の辻川さんは可愛い。病気の頃は、可愛いと言うより綺麗な印象だったのに、表情がころころかわって行動もいちいち可愛いと思ってしまう。それにこの間、とんでもない大告白を受け俺は辻川さんに対してのストッパーを緩めることとなったわけだけど。
いざ手を出そうとすると緊張でできずにいた。
「ハー…。」
俺は寝ている辻川さんの頭を撫でると、辻川さんは寝がえりをうってうっすら目を開けた。俺は吃驚して思わず撫でていた手を引っ込めた。
「わるい、起こした、」
「…とび、お、おかえりっ、」
「っ…ただ、いま。」
初めて名前で呼ばれた。何か少し照れくさいけど辻川さんに呼ばれるのは悪くない。寧ろもっと呼んでほしいとさえ思っている。
そのまま辻川さんは俺の首にギュッと引き寄せ、辻川さんの香りでいっぱいになる。安心するけど、久しぶりに会っただけで嬉しいのにこんなことされたらまた暴走してしまいそうだ。
「おつかれさま、」
「…あざっす。」
「また、強くなったの…?」
「ああ。」
「そっかあ。…あいたかった、」
「っ俺も、」
俺は辻川さんを一度引き離し、キスをした。もっとしたい。もっと、もっと辻川さんをめちゃくちゃにしたい。いつもそんな気持ちと戦ってる。
でも今日は特別、1週間抜く暇も無くてただでさえキツいのに久しぶりに会った辻川さんが可愛くて、気がっ付いたらキスもどんどん深くなっていき俺は上着を脱ぎ辻川さんの上に乗った。
もう止まらないかもしれない、そう思った。
「俺、辻川さんが欲しい。」
「、っぅ、ん 」
「いい?」
「影山くんが、いいっ、」
ムードもくそもない。けど俺はこの後美しい彼女にまた魅了されてしまうんだ。