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「辻川さん、これ。」
「…あ、えっと。」
「ダブルスはやっぱり欠場してもらうね。辻川さんに合うレベルの子、うちにはいないし。」
「……。」
「団体戦はずっとシングルしでお願い。個人戦もシングルスはエントリーしておいたから頑張ってね。」
「…はい。」

先輩に渡されたトーナメント戦。本当ならダブルスも好きだから出たかったというのが本音だ。でもそれは叶わなかった。

私は悔しくて下唇を噛んだ。



「あれ、辻川さん!」
「あ、日向お疲れ。」
「辻川さんもお昼?よかったら一緒に食べない?」
「日向はクラスの人と食べないの?」
「俺ご飯食べたらすぐバレーしたいから基本その辺で食べちゃうんだ!」
「そっか。じゃあ一緒に食べる。」
「よっしゃ!え、辻川さんそれだけ?」
「あーうん。私一気に食べれない人間だから少量をちょこちょこ食べてるの。」
「まじか!俺バドミントンってやったことないけど結構ハードなスポーツだろ?もっと食べた方がいいと思うけどなあ!」
「日向先生のありがたあいアドバイス、胆に銘じておきます。」
「ちょ、バカにしてんだろ!」

日向は太陽のような男だ。日向と喋ってるとさっきまであった嫌なことなんて吹き飛ばしてしまうくらいの生まれ持った太陽族の力があると思う。

ご飯を食べ終わった後、日向の特訓に付き合った後教室に戻った。携帯をチェックすると影山からメッセージが来てた。

【日向と仲良いのか】

「…何が言いたいのこいつ。」

よく理解が出来なかったからとりあえず連絡は無視した。