旧Re:valeについて
家に帰るや否や、スーツを脱ぎお風呂に入って完全にオフすると急激な眠気に襲われ何をすることもなく眠りについてしまった。次に目が覚めた時には20時を回っていて、あるものでご飯を作った後に購入したムック本を開く。
「わ〜…めちゃくちゃアイドルだなあの人たち……、」
分かってはいたものの、まだ裏方としてコンサートに携わったことのない私にとってまだアイドルのお2人の活躍はTV収録などで女の子にキャーキャーされているところでしか見たことが無かったので正直このムック本で収録されている写真など結構客観的に見てしまう節があった。ページをめくり、煌めく2人の写真からインタビュー記事になるとそれをすらすらと読み進めるうちに1つの謎にぶつかった。
「……過去にRe:valeとして活動してた人って誰……?」
気になる百さんの
”俺は前からユキのファンだった”
”Re:valeが好きで”
”インディーズ時代よくライブに行ってた”
という内容。それに対して千さんは
”前のパートナーとも今は3人で仲がいい"
”今は百とやれてよかったと思ってる"
と語ってる。ということはもともとRe:valeは千さんとだれかでやっていたということ?気になった私はネットでRe:vale 元メンバーと調べると信じがたい言葉を目にする。
【インディーズバンドRe:valeの万、ライブ中に照明が落ち大怪我か】
「万ってまさか………!」
私は直ぐに携帯から1人の連絡先を探し電話をした。
『もしもし?』
「万理さん!?!怪我大丈夫ですか!?」
『…えっと、何の話?』
記事を見た直ぐに連絡したから万 怪我というものが頭にインプットされていたけどそりゃその記事も数年前の物だし私が知ってる万理さんはこの間までぴんぴんしてたから大丈夫に決まっている。万理さんの冷静な一言で一瞬に我に返りあ、と声を漏らす。
「あ、いやその……、」
『あ、もしかして俺の正体に気が付いた?』
「……はい、Re:valeの万って万理さんのことですよね?」
『そうだよ。ちなみに怪我はもう全く完治してるからね。』
「よかったです。ていうかそれならそうと早く言ってくださいよ!私知らなかったの恥ずかしいじゃないですか!」
『あはは、でもみのりちゃんがちゃんとRe:valeについて勉強してること知って嬉しい限りだよ。』
そういった万理さんの言葉につい返答に詰まる。もう私は万理さんに何も物言い出来ない気がした。
『みのりちゃん、Re:valeのことよろしくね。』
「…はい、私が守ります。」
『ん、千の悪口ならいくらでも聞くからね。』
「も、もう言いませんよ!」
その後も笑いながら千さんや百さんの話を少ししてから電話を切った。何だか今とても仕事欲が高まる中、夏のツアーに向けた明日からのスケジュールにゾクゾクしながら眠りについた。