ヒーローの野球物語(完)
「わー!久しぶりだなぁ!」
「華!こっち!こっち座ろ!」
今日は秋の新人戦の初戦。わたしが準太さんと付き合うようになってから初めての大会だ。初めて華と球場に行き、先発で投げると聞いていた為昨日から楽しみで夜も眠れなかった。
「お、出てきた!」
「ひゃ〜高瀬選手かっこいい……」
「あれがあんたの彼氏かぁ」
「ちょ、華!」
おどけるように笑って華は試合楽しみだね、と言いわたしもうん!と手に汗を握った。
初戦、前情報は格下の相手でも高瀬選手が相手を舐めることも力を温存することもしない。いつだって全力投球で球場を沸かす最高のピッチャー。
「ピッチャー、高瀬、背番号10」
私の永遠のヒーロー、高瀬準太選手の野球物語はこれからも続く。
end.