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「千冬、千冬!」
「………、」
「千冬っ…、腕、いたいっ」
「!わ、るい……思いっきり引っ張りすぎた」
「……ううん、」

千冬はみのりの腕を離すと少しだけ赤くなってる腕に多少の罪悪感を覚える。しかしみのりが自分以外の男と2人でデートをしていたと聞いて黙って見て見ぬ振りできるほど余裕がなかった。そもそも自分のものでも、ないのに。

「あーー…もうだめだ」
「……え?」
「好きだ」
「っ、え、」
「俺のものだっていう確証が欲しくなった」
「……うん、」
「…だから、お願いします」
「こちらこそ、お願いします」

2人は頭を下ろしまた顔を上げると目があって少しおかしくなって笑った。













その後2人でドラケンのお店に行くと千冬は肩を叩かれ大きな口を開けて笑っていた。

「千冬」
「なんすか?」
「ぜってー幸せにしろよ。もう離すんじゃねえぞ」
「……はい」
「ドラケンくんお父さんみたい」
「バーカお兄ちゃんだろ」
「私のお兄ちゃんは圭兄だけだも〜ん」
「お、いぬぴーおかえり」
「うん」
「いぬぴーさん、先程はありがとうございました!」
「ああ」
「何が?」
「え?あ、いやぁ」
「いぬぴーとデートで千冬に嫉妬大作戦成功だなぁ?」
「ハァ?」
「い、いやぁ…」
「後で詳しく聞く」
「うっ、ドラケンくん今説明を…」
「あーお客さんきたわ、じゃあなお前ら」


ドハケンは2人をシッシッと手で払うと常連さんらしいお客さんと楽しそうに話をし始めた。ドラケンくんも接客するんだなぁ、と感傷に浸っていると行くぞと千冬に声をかけられる。みのりは先を歩く千冬の腕にぎゅっと絡むと離れろ!と騒がしくお店を出て行った。



「ねえ千冬、これから圭兄のところ行かない?」
「……まじ?」
「え、嫌?」
「いや〜……まだ場地さんに挨拶行くには早いというか、なんか怒られそうな気もするし」
「男らしくなーい」
「っせえよ、仕方ないだろ、……俺は本気で場地さんのこと尊敬してんだから」
「私とだって本気で付き合ってんだからいいじゃん」
「……あーーわかったよ」
「うん、じゃあ行こ!」


2人は電車に乗り立った。