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「爆豪、お前こんな女の子泣かしちゃって罪な男だね〜」
「……こいつが勝手に泣いただけだろ。つーかなんで!おれが!こんなめんどくせえこと!」
「いやぁ、俺この後あみと2軒目行くし?」
「爆豪くんお願いします〜」
「……チッ、おい女、こいつの家どこだよ」
「さ〜?知りませーん」
「まあまあ、みのりちゃん爆豪のこと大好きだし一晩楽しみなよ」
「そうそう、みのりも爆豪くんだったら悔いないって」
「っざけんな!!おいてめぇ、さっさと言えや!じゃねえとこいつ道端に放置すっからな!!」
「ダイナマイトがそんなことしていいのかな〜?市民を守るヒーローでしょ?ねえ範太?」
「そうそう、しっかり最後までお世話しろよな〜じゃ!」
「っおい!クソ!ざけんな!」
仕事を終えてスマホを見ると瀬呂から【明日休みだろ?あの時のかり、今日返して。仕事終わり次第切島たちと行ったバーで待ってる】と連絡が入っていた。
あの時、というのは俺が、というよりアホ面が必要以上に飲ませてきた日があってその時初めて酒で潰れた俺をその際にうぜぇことにしょうゆが家まで送り届けたことがあった。クソむかついたけど最終的な迷惑をかけたのは俺自身だし言われた通り真っ直ぐ家には帰らず指定のバーに行ったが最後、知らんモブどもが2人もいやがってその上1人は今日救出したやつだった。
この女は印象が強い。弱えくせに敵に歯向かって行きやがる。つーか女が子供の代わりになったところでこちらとしては何ら変わらねえのに私が私がって死に損ないか?デクかこいつ。
それなのに助けたら好きですって今伝えるべきことじゃねえことまで言ってきやがって…思わず拍子抜けした声出しちまった。本当何だったんだ、と思ってた女が目の前にいたわけで。しかもそいつときたら俺を見るなり喚き散らすわ泣き出すわ終いには寝落ちするわでクソ迷惑なことしかしてねえ。
「……おい、起きろクソ女」
背負わされたこいつの名前すら知らねえが起きなかったらまじでどうすんだこの女。くそ、早く帰って筋トレして寝てえのに。
「おい、」
「…………ん、だいな、まいと……」
「起きろ、おいてめぇ、家どこだよ」
「………………」
「おい!くそっ…寝言かよカス」
もう考えんのめんどくせ。適当にタクシー捕まえて諦めて自宅まで向かった。