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「何もなかったぁ?」
「……あみちゃんひどいよ、強引に大爆殺…爆豪さんに私のこと押し付けたでしょ……」
「久しぶりに女抱けるチャンスを棒に振るなんてあの男も大概バカね」
「な!?大爆殺神ダ…爆豪さんはそんなことしないよ!!すごいいい人だったもん!!」
「まあ久しぶりじゃないのか、性格はあれでも久しぶりにあのレベルのめちゃくちゃイケメン見たなぁ。こればっかりは範太に感謝だね〜」

大爆殺……爆豪さんと会った日から数週間後久しぶりにあみちゃんとご飯に行くとその時のことを根掘り葉掘り聞かれた。けど本当に何もなかったんだから話題は直ぐに終わってしまう。そもそもわ、わたしなんかが爆豪さんの相手になれる訳がないし…あんな素敵な人、多分もっとすごいお似合いの人がいるはずだし。

「……わたしはやっぱり大爆殺神ダイナマイトがいればいいやぁ」
「……じゃあ爆豪くんのことは諦めるんだ?」
「ファンだよ、ずっと。好きだし、わたしの中のナンバーワン!」
「そういうのじゃなくて恋愛には発展しないの?ってこと聞いてるんだけど。範太がそもそも本気で嫌なことに対しては最後まで目も向けないって言ってたからみのりのことは少し気に入ってるんじゃないかって思うけどね」
「……推しにそんなこと嘘でも思ってもらえてたら嬉しいよねえ」
「……はぁ、分かった。じゃあもう今後会う予定立てたり連絡先聞いたりしないからね!」
「……うん、ありがと、あみちゃん」

もったいないイケメン〜!と叫ぶあみちゃんにわたしも苦笑いになる。私の小さな片思いの気持ちは無くなるまでそっと楽しもうと胸にしまった。
しかしどうしてか、人との縁は一度交わると何度も交差するようで私はその翌日街中で大爆殺神ダイナマイトと遭遇することとなる。